5月20日、久しぶりに越前海岸に車を走らせた。
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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・小松大佑)
小型プラグを使った磯ルアー釣り
例年だと海水温が安定してベイトの量が増え、それを追うフィッシュイーターが接岸する時期だ。海岸線を見ると、例年どおりホンダワラ類が生育している。
この海藻の中にはバチと呼ばれる多毛類、ワレカラなどの甲殻類、ナミノハナなどの小型魚が生息している。夜、警戒心を解いたシーバスやメバルが、これらのベイトを狙って回遊してくる。
なお、フィールドとなるのは磯場やゴロタ場で、小型のルアーで狙うのがセオリーだ。当日は、これらの条件を満たす要素が多い越前岬よりも北側のゴロタ場をポイントに選んだ。
港湾向けシーバスタックルを使用
周辺が暗くなりだした午後6時半ごろに釣りを開始。この釣りでは港湾向けの穂先が柔らかいシーバスロッドを使用することが多い。バイトを弾かないこと、10g前後の計量ルアーが中心となることのほか、メバルロッドではシーバスが食ってきたときバットパワーにやや不安が残るからだ。
釣り方のポイントは港湾部のバチパターンと同じで、遠投して一定の速度でゆっくり巻いてくることが大切になる。
入った場所は、手前にはほどよく藻場が形成され、少し沖にはシーバスが回遊するような一段深いブレイクが形成されている。ブレイクを少しでも長くリトリーブできるよう、やや斜めにキャストして巻いてくる。アタリがなければ足を使ってポイントを変えていく。
60cmシーバス顔出し
完全に暗くなり、数回キャストを繰り返したところでついばむようなバイトがきて、沖からエラ洗いの音が聞こえてきた。
ロッドを高く上げて沖のシモリや藻に巻き込まれないように魚をコントロールし、手前まで寄せて一気に岩場にずり上げた。
大きさは60cm程度とこの釣りの平均的なサイズだが、狙いどおりのきれいなシーバスで、まずまずのコンディション。ファイトを楽しませてくれたことに感謝してリリースした。
良型メバルをキャッチ
この手のシーバスは、群れで回遊していることも多い。集中力を切らさずキャストを再開すると、同じパターンで同サイズのシーバスを追加。さらにもう1匹追加したあと、メバルを狙って場所を移動した。
ポイントは同じようなゴロタ場で、メバルの実績が高い。タックルはそのままに、より手前の藻場を中心に探っていく。メバルは沖合で回遊している場合もあるが、居着きの個体は藻場の中に隠れていることが多い。
プラグをキャストして藻場の近くまでリトリーブしてくると、メバル特有の小気味いい引きが伝わってきた。一気に引き抜き良型のメバルも手にし、満足して納竿した。