今年6月、東京の江東区大島に「江戸切子ショールーム」がオープンした。
江戸切子協同組合の直営店である同店には、組合製品をはじめ、各工房が作り上げた多種多様な江戸切子製品が400点ほども揃う。また、日本の伝統工芸士として認定されている職人22名の作品が展示されている日本で唯一の場所だ。
同店では7月1日(土)より、「江戸切子の日(7月5日)」制定15年とショールームの開店を記念する企画を実施する。
数量限定!江戸切子細工を施したクリスタル花瓶を販売
今回の記念企画では目玉商品として、金を発色材として使った「江戸切子 金赤被せ(きんあかきせ)クリスタル花瓶」を数量限定の特別価格で販売。
同商品は、V字の菱カットで伝統的な笹の葉と矢来文様、そして“蒲鉾(カマボコ)”と呼ばれるR形状のホイールによるU字のカットを大きく縦に刻み、クリスタルの輝きと映り込みの美しさを際立たせたもの。
“深く鮮明で正確であり、仕上がりがはっきりとして華やか”という江戸切子の特徴をよく表した品だ。
江戸切子を盛り上げる特別企画も!
7月1日(土)には、隣接する特設スペースで「特別販売&体験イベント」を開催。工房2社による直販ブースのほか、電話予約制となる伝統工芸士指導による切子体験を実施する。
また、開店に伴って作品を整理する中で発見された試作品やサンプル、旧製品などを含む蔵出し品も集めて特別販売。
引退した名職人の手による品や、廃業したガラス工房が手がけた品など、今となっては作れないデザインや色の組み合わせを含む一期一会の品が登場する。
さらに、同企画中に10,000円以上購入すると江戸切子のノベルティをプレゼント。ノベルティは先着順となるので、江戸切子の商品が気になる人は早めに足を運びたい。
江戸切子職人や工房がもっとも多く集まる産地・江東区大島。今回の企画を通し、さらに江戸切子文化が盛り上がりを見せてくれそうだ。
江戸切子ショールーム
所在地:東京都江東区大島2丁目40番5号 1階
営業時間:10時〜18時
定休日:月曜日(祝日の場合は翌火曜日)
(IKKI)
経済産業大臣指定の伝統的工芸品の製造に従事する人の中で、高い技術・技能を有し、試験を経て業界の振興や後進の育成のために活動をしている人のこと