朝一は活性低め
4時半に集合し、5時出船。30分程走ってポイントに到着。雨上がりの曇天ということで、6月のこの時間にしてはやや暗い印象。
船長「アオヤギか両方でやってみて」とアナウンス。筆者はアオヤギのみでやってみると、ポツポツではあるけど本命が上がりだしました。
そして船の反対側では、なんと第1投目で値千金のトラフグが上がり、出だしから大盛り上がり!全体的にフグの喰いは渋いながらも、船上は何か大きな一発が期待できそうな雰囲気に包まれ、活気付きました。
陽が昇ると活性は徐々に上向き
8時半を過ぎた辺りで、雲の切れ間から陽が差し始めました。すると、周りでは徐々にアタリが増えてきた様子。良型を釣り上げたお隣さんによると「両方付けるとエビが先になくなる」とのことだったので、筆者もアオヤギオンリーからアオヤギとエビの組み合わせで臨むことに。
そしてこの変更は当たり、これまでの2時間半で本命3匹とカンゾウビラメ1匹であった桶が、一気にフグで埋まっていきます。10時過ぎにアタリが遠のいてしまうも、40cmクラスも4匹混じり、終わってみれば、フグはシロサバフグ1匹含む21匹。
そして帰港後、船宿のスタッフさんに捌いてもらうと、白子は14匹(7割)に入っていました。密かに狙っていたトラフグこそ釣れませんでしたが、お土産的には大満足です。
遊動式でカラ合わせは本当に不要なのか?
カットウフグ釣りでは、毎度カラ合わせは不要とされる「遊動式仕掛け」を使用している筆者。確かに遊動仕掛けはアタリがしっかり竿先に現れ、喰いが良い時はガツンと手元に手ごたえが伝わります。
しかし、この日は活性が低く、アタリは極めて小さなもの。例えるなら、ヘラブナ釣りでウキが1cm位スッと入るようなアタリで、当然手元までは伝わりません。
中には、しっかり親針をくわえてガツンと引いてくれたフグもいたのですが、この日は稀。フグのアタリは着底後、もしくは誘いの後すぐに出ることが多いため、油断して糸を長時間(といっても2~3秒)弛ませると、そこでエサをかじられてしまいます。
「分かっているなら、そこで集中すればいいじゃん」って思うも……なかなか上手くいかないのも釣りの「あるある」。
そこでこの日重宝した作戦が必殺「カラ合わせ」。遊動式仕掛けを作ったメーカーさんには申し訳ないのですが、この日の全釣果のうちの約半数が、カラ合わせによるものでした(汗)
結論。年に1~2回しかこの釣りをやらない、フグ釣り上級者でない筆者の出した答えは「状況により選択肢に入れるべし!」ご参考まで。