夜釣りで狙うべきポイント
ここでは、前項で紹介したターゲットたちが狙えるポイントを紹介していく。夜釣りの為、足場が良い場所を選ぶことが前提となる。
河口
川が海へと変わっていく河口は絶えず流れがあり、淡水と海水がぶつかる事もありプランクトンが豊富。そのプランクトンを求めて多くの生物が集まってくるため、必然的に魚影が濃くなる。
夜行性であるアナゴ・ウナギの他、チヌやキビレ、スズキも多く棲息している。
常夜灯のある波止
常夜灯の下にはプランクトンが多く集まる為、それを目当てに多くの魚が集まってくる。特にメバルやアジ、タチウオは、常夜灯の下を狙うと好釣果が期待できる。
テトラの際
日中テトラの影に隠れている魚たちが、夜になるとテトラから出てきて、周囲で盛んにエサを食べる。ただし、テトラの上で釣りをするのは大変危険なので、安全対策は万全にしよう。
石畳・藻場がある場所
釣り場によっては、石畳や藻場が目立つ場所がある。こういった場所も魚の隠れ家・採餌場になりえるので、根掛かりに注意しながら狙うと好釣果が期待できる。
堤防の先端&カーブ付近
日中好ポイントになりえるこういった場所は、潮のヨレが常に発生するため、夜間も勿論好ポイントだ。特に良型アジを狙う場合は、真っ先に狙いたいポイントと言える。
潮通しの良い場所
アジュール舞子や大蔵海岸など、潮通しの良い場所は回遊魚が期待できる。近年人気の大サバ・ケンサキイカを狙うなら、この二か所がテッパンポイントだ。
だが当然釣り人の数も多く、釣果情報が出るとごった返すこともあるので、くれぐれもマナーに注意して頂きたい。
おすすめの釣り方
では、夏の夜釣りで使用する仕掛けはどのようなものなのか。お手軽に楽しめる仕掛けを、仕掛け図付きで3種類紹介していこう。著者は基本的に同じロッドとリールを使い回しており、問題なく釣れているので参考にしてみてほしい。
電気ウキ釣り
電気ウキ釣りは、針やハリスのサイズ、付けエサを工夫する事で様々な魚に対応できる、万能の釣り方だ。
潮通しが良ければキビナゴ/サンマの切り身でタチウオ・サバが狙えるし、石畳やテトラがある場所なら青虫で根魚・グレ・チヌ・ハネ等を同時に狙うことが出来る。活きアジやイワシが入手できるなら、ノマセにチャレンジするのもアリだ。
ハリスの太さだが、タチウオならワイヤー♯47、ノマセやサバならフロロ4号~6号、根魚・グレ等五目の場合はフロロ1.5号~2号を使用している。
オモリの上下にはクッションゴムも忘れずにセットしたい。真っ暗闇の中、ボンヤリと浮かぶウキを眺めながら釣るのは中々に趣があるのでおすすめだ。
ブッコミ釣り
夜釣りといえば、お手軽なブッコミ釣りもおすすめ。シンプルなタックルで、ウキ釣りと同時に楽しむことが可能だ。とりあえず放り込んでおき、竿の先端に鈴を付けておくのが昔ながらのスタイル。
エサは青虫が万能で、アナゴ、チヌ・キビレの他、テトラ周辺なら良型のガシラがヒットする事も多い。ハリスを5~6号にして活きイワシを使用すれば、ヒラメやアコウを狙う事も可能だ。
電気ウキサビキ
サビキと言えば昼間のイメージだが、夜釣りも楽しい上に、大型をゲットしやすい。通常、市販のサビキ仕掛けの下部にあるサルカンにはアミカゴをセットするが、著者はここに片テンビンをセットし、アミカゴを装着。エサ針を1つセットしている。
撒き餌は勿論アミエビ。刺し餌はオキアミやサシアミ、青虫が万能で、根魚も同時に狙うことが出来る。ウキはサビキ用の専用電気ウキを使用しよう。サビキ釣りの詳しい釣り方は、著者の過去記事を参考にしてみてほしい。