IAEA原子力安全・セキュリティ局ALPS安全審査ディレクター兼コーディネーターであり、タスクフォース委員長のグスタボ・カルーソ氏は、「この報告書とそれに含まれる分析結果は、IAEAの安全審査における重要なマイルストーンだ。このデータは、透明性のある厳密な科学的プロセスを通じた東京電力の分析パフォーマンスを示している」と述べている。

具体的には、①東京電力は、測定と技術的能力において高いレベルの精度を実証した。②東京電力のサンプル収集手順は、代表的なサンプルを入手するために必要な適切な方法基準に従っている。③東京電力がさまざまな放射性核種に対して利用した選択された分析方法は適切であり、目的に適合していた。④IAEAも参加している第三者研究所も、重大なレベルの追加の放射性核種を検出しなかった。

【参考】IAEA Report Finds Japan’s Measurements of the Treated Water to be Discharged from Fukushima Daiichi Accurate and Precise

ちなみに、韓国には原子力発電所は4カ所だが、各原発は4基以上の原子炉を備えている。主に、加圧水型原子炉だ。尹政権は文政権の脱原発政策を放棄し、新しい原発建設に積極的だ。同時に、原発の処理水の海洋放出は世界各地の原発で行われている。韓国の場合も例外ではない。

古里原発は毎年、50兆ベクトルのトリチウムを海洋に放出しているが、韓国国内で処理水の海洋放出で問題となったことはない。にもかかわらず、韓国の野党指導者、反日活動家は、IAEA側が問題ないと宣言し、古里原発より以下のベクトルを放出する福島第一原発の処理水海洋放出問題に抗議しているのだ。韓国の野党、反日活動家は懲りない人々だ。

編集部より:この記事は長谷川良氏のブログ「ウィーン発『コンフィデンシャル』」2023年6月25日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はウィーン発『コンフィデンシャル』をご覧ください。