インドネシア・ジョコ大統領夫妻と会見に臨まれる天皇皇后両陛下NHKより

両陛下がインドネシアを公式訪問された。エリザベス女王の葬儀出席を別にすれば、ご即位のあと初めての親善訪問にこの国を選ばれたことは、インドネシア国民をおおいに喜ばした。

また、7日間という異例の期間に渡る長さであった。皇后陛下の体調については予想が難しいので、正式発表が直前になったとか、記者会見に出席されない、晩餐会でなく午餐会だったとか、唯一の地方訪問であるジョクジャカルタ行きなど多くの行事は陛下単独ということになったが、国内公務で陛下単独を避けるために、期間や訪問先を縮小しているのに比べて賢明だったと積極的に評価したい。

これからは、国内の地方行幸なども陛下単独の行事を増やし、皇后陛下はゆっくりお休み頂いたらいいと思う。ただ、それが令和スタイルだと宮内庁や陛下が説明され国民の理解を求められたらもっといい。

ところで、インドネシアの歴史というと、日本人の知識は戦争の時から始まってしまう。そこで今回は、「民族と国家の5000年史 ~文明の盛衰と戦略的思考がわかる」(扶桑社)にも書いてあるが、「365日でわかる世界史」(清談社)の関係箇所を抜粋してお届けしよう。