日本という国は四季がはっきりしている。その中でも真夏は暑い上に日差しがきつく、アングラーにとって少々辛い季節。だが、太陽が沈んだ後なら、強烈な日差しを避けて楽しむことが可能だ。今回は、夏の夜釣りの魅力と、快適に過ごすための便利グッズ・必要な釣り具を紹介しよう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・萩野祐樹)
夜釣りの魅力
釣りは日中でも普通に楽しむことが出来るが、なぜわざわざ眠くなる夜に釣りを楽しむのか。それには多くの理由があるので、一つずつ解説していこう。
日焼けの心配なし
冒頭に述べた通り、夜釣りを楽しむのは太陽が沈んだ後。即ち、真夏の強烈な日差しに晒されずに済むので、日焼けに悩む心配がない。また、太陽光が無いだけで比較的涼しく感じられるのも、夜釣りの最大の特徴と言える。
夜しか釣れない獲物がいる
夜行性の魚であるアナゴやウナギ、タチウオは、日中に狙うよりも圧倒的に釣れる確率が高くなる。また、近年の明石海峡名物である大サバやケンサキイカも夜間のみ回遊しているので、これらのターゲットを狙うのであれば、必然的に夜釣りに行くことになる。
思わぬ良型がヒット
夜間は日中よりも魚の警戒心が薄れるため、より大型の獲物がヒットしやすい。これは、メバルやキス、アジといった日中釣れるターゲットにも同じことが言える。
夜しかできない楽しみ方がある
暗闇に浮かぶ電気ウキや、穂先ライトの灯りをぼんやり眺める……というのも、大変趣があり楽しいもの。日頃の喧騒を忘れることが出来るので、是非体験してみてほしい。
夜釣りに必要な道具
では、夜釣りを楽しむためには、どのような道具を用意すればいいかを紹介しよう。
照明器具
日の光が無い夜間は当然暗い。特に常夜灯・町灯りが期待できない堤防の上は、驚くほど真っ暗だ。そのため、ヘッドライトやチェストライトといった装着できるタイプの照明器具は必須となる。
また、予備の懐中電灯や、拠点にランタンなどを用意しておくとさらに安心だ。
予備の電池
照明器具は釣行時にずっと使用する事になるため、意外と電池の消耗が早い。また、電気ウキのリチウム電池など、夜間の釣りは電池が必要な釣り具が多い。電池が切れたら釣り終了、なんて事になりかねないので、予備の電池は必須だ。
大型の袋
日中と違い夜間は雲の動きが見えづらく、急な雨に見舞われることがある。こういった時、荷物を入れる大型の袋があると何かと重宝する。またこの袋は、想定外の大物が釣れた時にも使用できるので、2~3枚持参しておこう。
絆創膏
夜間は薄暗い環境で釣りをするため、日中よりも手や指をケガしてしまうリスクが高い。念のため絆創膏を数枚持参しておきたい。
虫よけスプレー
熱い日中は姿を消していた虫が、夜間になると活発化する。特に海辺に現れるヌカカ(別名:スケベ虫)と言われる小型の蚊は僅か1~2ミリしかなく、血を吸われている事に気付き辛い上、刺されると凄まじい痒みに襲われる。
複数個所を刺されると、もはや釣りどころではないレベルだ。夜釣りをする際は必ず虫よけスプレーを使用し、刺されたときの為に効果強めの痒み止め薬を持参しておこう。