車を売却する際は、査定基準について理解しておくことが大切です。査定基準がわかると、売ろうとしている車の大体の査定額が見えてくるでしょう。査定基準はある程度統一されているものの、業者によっては不当に低い査定額を提示するケースもあります。車の査定基準を知っておくことで、このような悪質な業者に売却してしまうリスクも抑えることができます。そこで今回は、車の査定基準をテーマに、査定項目や査定額アップのコツなどについて詳しく解説します。

車の査定基準は、一般財団法人 日本自動車査定協会(JAAI)が定める基準をベースとしています。
車の査定では、「標準状態」に対して車の状態の良し悪しを計測します。標準状態は以下の6項目です。
- 内装と外装に傷がない
- エンジンと足回りの状態が良好
- 車検の残り月数が3ヵ月以内
- 年間走行キロ数(初度登録年月から現在までの年間平均の走行距離)が基準値
- タイヤの残り溝が1.6mm以上
- 修復歴や改造工作、価値が下がる損傷などがない
例えば、内装と外装に傷があればマイナス、年間走行キロ数が基準値よりも短ければプラスです。
それでは、中古車買取店が車を買い取るときに見る項目について詳しく解説します。
車種の評価は、その時点における需要と供給で決まります。
人気の車種は需要が高いため、高額査定となりやすいでしょう。
ただし、人気があることでメーカーが生産ペースを上げている場合、供給とのバランスが取れてしまい、査定額が上がらない可能性があります。
また、近年の旧車ブームのように、急に人気が高まるケースも少なくありません。
車の年式は車の製造年を指し、走行距離は車が実際に走った距離のことです。
一般的に、新しい車や走行距離の少ない車ほど査定額が高くなる傾向があります。
これは、新しい車や走行距離の少ない車は、より長い期間利用できる可能性が高いためです。
例えば、走行距離10万kmの車と5万kmの車では、走れなくなるまでの走行距離に大きな差が生じます。
すぐに走れなくなる車を高額で購入する人はほとんどいないため、中古車買取店としてはそれだけ安く買い取らざるを得ません。

外装の状態とは、車の外観やボディの傷や凹みなどのことです。
傷や凹みが少なくなればなるほどに査定額が高くなります。また、塗装の劣化やサビの有無も査定に影響を及ぼします。
内装の状態とは、車内のシートやダッシュボード、カーペットなどの状態のことです。
飲食物による汚れやペットの毛、におい、タバコのヤニなどはマイナス査定となります。
タイヤの溝の深さは安全性と走行性能に関わる重要な要素です。
タイヤの溝が深い状態であるほどに査定額が高くなります。

オプションパーツは車に追加された装備やアクセサリーのことです。
例えば、ナビゲーションシステム、バックカメラ、レザーシートなどがあります。
付属品は、スペアタイヤ、ジャッキ、カーペットマットなどが該当します。
付属品の有無や状態も査定に影響を及ぼします。
修復歴とは、車の骨格部分の修理や交換をした記録のことです。修復歴や水没歴がある車は価値が大きく下がります。
ただし、単なる外装の小さな傷を修繕しただけでは「修復歴あり」にはなりません。

車の査定額には、他にも次のような項目が影響を与えます。
人気のある一般的なカラーは、ホワイトやブラック、シルバーなどです。
需要が高いため査定額が上がる傾向があります。
一方、特定の珍しいカラーや個性的なカラーは需要が限られることで、査定額が低くなりがちです。
ただし、限定色のように希少価値が高いカラーについてはプラス査定となることが多いでしょう。
車種やボディタイプ、エンジンのパフォーマンス、燃費効率などが、車の人気度に影響を与えます。
人気のある車は査定額が高くなる傾向があります。

需要が高いオプションパーツや快適性や安全性を向上させるパーツは査定額アップにつながります。
一方、需要の低いパーツや広く普及しているパーツは査定額に大きな影響を与えません。
車の査定額は、少しの工夫でアップします。どれも簡単なコツなので、なるべく実践しましょう。
車を査定に出す前に、外装と内装を清掃しましょう。
外装は洗車をしてボディや窓をきれいにし、内装は掃除機やクリーニング用品を使ってシートやカーペットを清潔にします。
また、臭いが残っている場合は消臭剤を使用しましょう。
ただし、消臭剤そのもののにおいもマイナス査定となるため、無香料の消臭剤を使うことが重要です。
きれいな状態の車は査定時に好印象を与え、査定額アップにつながります。

一部のパーツは需要が限られているために、取り外しておかないとマイナス査定になる場合があります。
また、オプションパーツよりも純正パーツの方が人気が高い車も少なくありません。
事前にオプションパーツの需要や純正パーツの人気度などを調べて、オプションパーツを取り外すべきかどうか考えましょう。
車の買取業者によって、得意とする車種や車のタイプが異なります。
そのため、売りたい車の買取を得意とする業者に相談することが大切です。
なぜ、その車の買取が得意なのか、どのように利益を得ているのかなどをホームページでチェックして、業者の信頼性も見極めましょう。
1つの業者にだけ査定を依頼するのではなく、複数の店舗に査定を依頼しましょう。
競合させることで査定額の引き上げを促すことができます。
例えば、A社が50万円でB社が60万円の場合、必ずしもB社に売るべきとは限りません。
担当者の印象やそのほかのサービスの質などから、A社に売りたいと思うこともあるでしょう。
この場合は、B社が60万円の査定額を提示した旨をA社に伝えると、査定額がアップしてくれる可能性があります。
複数店舗に見積もりを依頼する場合、一括査定サービスの利用がおすすめです。
一括査定サービスは、フォームに必要事項を入力するだけで複数の買取業者に査定依頼できるオンラインサービスです。業者探しや面倒なやり取りの手間を大幅に削減できます。
また、信頼性が高い業者とだけ提携しているため、業者の質を見極める必要もありません。
ただし、一括査定サービスそのものの信頼性が低いと、提携している業者の質も低いと考えられます。
そこで、信頼性が高く優良な業者に査定依頼ができる一括査定サービスを3つ厳選して紹介します。

商品詳細はオリジナルサイトでご覧ください。

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車の査定基準は、車種や走行距離、内外装の状態、修復歴など多岐にわたります。
それぞれ細かく点数をつけていき、最終的に査定額を算出します。
そのため、一目見ただけで査定額を出すような業者は、しっかりと査定していないと言えるでしょう。
また、なるべく高く売りたい場合は、一括査定サービスで複数業者に査定を依頼することをおすすめします。
今回、紹介した車の査定基準や査定額アップのコツ、おすすめの一括査定サービスなどをぜひ参考にしてください。