これを見ると、観測値は10年あたり0.1℃程度と僅かであるのに対して、シミュレーションはことごとく極端な温暖化を示している。過去についてこれだけ過大評価するモデルであれば、将来についても相当な過大評価になることは間違いなかろう。

「地球温暖化でトウモロコシが暑さにやられて生産できなくなる」といった将来予測は、このようなシミュレ-ションに基づいたものだ。

ロイ・スペンサーは、農業事業者に対して、このような将来予測を信じるな、とアドバイスしている。

なおこのNOAAの観測値には都市熱の影響が混入していることはほぼ確実なので、過大評価の実態はこれよりも酷いと思われる。