昨年から今年にかけて多くのブランドでデザイナーが交代している。昨年から今年にかけてデザイナーが退任および就任した主なブランドは以下の通りである。
1.「バーバリー(BURBERRY)」 リカルド・ティッシ(Riccardo Tisci、2022年9月退任)→ダニエル・リー(Daniel Lee、2022年10月就任)
2.「グッチ(GUCCI)」 アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele、2022年11月退任)→(デザインチーム)→サバト・デ・サルノ(Sabato De Sarno、2023年1月就任)
3.「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」メンズ ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh、2021年11月死去、2022年秋冬が最後のコレクション)→(デザインチーム)→ファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams、2023年2月就任)
4.「ラコステ(LACOSTE)」 ルイーズ・トロッター(Louise Trotter、2023年1月退任)→ペラギア・コロトロス(Pelagia Kolotouros、2023年2月就任)
5.「カルヴェン(CARVEN)」 (デザインチーム)→ルイーズ・トロッター(Louise Trotter、2023年2月就任)
6.「モスキーノ(Moschino)」 ジェレミー・スコット(Jeremy Scott、2023年3月、2月に発表したコレクションを最後に退任)
7.「ランバン(LANVIN)」 ブルーノ・シアレッリ(Bruno Sialelli、2023年4月退任)
8.「ロシャス(ROCHAS)」 シャルル・ドゥ・ヴィルモラン(Charles de Vilmorin、2023年4月退任)
9.「ヘルムート ラング(HELMUT LANG)」 (デザインチーム)→ピーター・ドゥ(Peter Do、2023年5月就任)
10.「バリー(Bally)」 ルイージ・ビラセノール(Rhuigi Villasenor、2023年5月退任)→シモーネ・ベロッティ(Simone Bellotti、2023年5月就任)
11.「アン ドゥムルメステール(ANN DEMEULEMEESTER)」 ルドヴィック・デ・サン・サーナン(Ludovic de Saint Sernin、2023年5月、1シーズンで退任)→ステファノ・ガリーチ(Stefano Gallici、2023年6月就任)
12.「クロエ(Chloé)」 ガブリエラ・ハースト(Gabriela Hearst、2023年6月6日時点で退任の噂)
現段階では正式な発表はされていない「クロエ」まで含めると、12のブランドでデザイナーが交代した。「ルイ・ヴィトン」メンズのようにデザイナーが急逝した場合は別として、デザイナー交代の理由は様々囁かれているが、理由はただ一つだろう。ブランドの営業不振だ。
デザイナーの退任、就任はブランドに大きな影響を及ぼす。新しいデザイナーの抜擢で話題性を勝ち取ると同時に、営業不振から脱却するのが狙いである。しかし、これだけ多くのデザイナーが交代すると、少なくとも話題性はない。新しいデザイナーたちが新たなヒットを生み出せるのかどうか見ものだ。今回取り上げた多くのブランドの新デザイナーは、6月から9月にかけて最初のコレクションを発表する予定だ。
文・佐藤椎/提供元・SEVENTIE TWO
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