皆さんは、どれぐらい本を読みますか?私自身は幼い頃から本を読むのがとても好きでしたが、ここ10年くらいはかなり読書量が減ってしまいました。
理由を考えてみると、一番大きいのは日々のタスクに追われて時間と気持ちに余裕がないことですが、多くの人と同じく、隙間時間にはスマホやPC(私はこちらがメイン)に向かってしまうことも多いです。
一番ゆっくり読書を楽しむことができるのは旅行中。特に、島でのんびり過ごす夏のバカンスには本が欠かせません。最近では持ち運びも楽な電子書籍派の方が多いかもしれませんが、屋外ではやっぱり紙の本が見やすい気がするし、バッテリーを気にする必要がないのもいいです。
時期的にバカンスの話題もよく出る今日この頃。今年はどの本をバカンス用にしようか?そういえばギリシャの人ってどれぐらい本を読むのだろう?......と考えを巡らせながら、本屋さんに注目してアテネの街を歩いてみました。

アテネ中心エリアの出版社&書店街
ネット書店の台頭や電子書籍の普及、スマホの普及などによる本離れといった理由から、昔と比べ街で見かける書店の数がぐんと減ってしまいましたね。ここアテネではよく利用していた大型書店「エレフテルダキス」が随分前に惜しまれつつ閉店しましたが、意外と生き残っている書店も多いなという印象です。

私が住んでいるエリアの近くにアテネの出版社街があるので、散歩しながら写真を撮ってみました。

注意して歩いていると、実に多くの出版社や書店があるのに気付きます。
話題の本を多く出している大手出版社から、特定のジャンルに絞った出版社など、ウィンドウを眺めて歩くだけでも楽しい。

キリスト教(ギリシャ正教)関連の本を専門に取り扱う書店もいくつか見かけました。ギリシャは信仰心の厚い国なので、このような本の需要は高そうです。
古本屋いろいろ

アテネの街では古本屋も多く見かけます。昔ながらの......という感じの雑多な店から、小奇麗なお店までさまざまなスタイル。

ギリシャ語が読めない旅行者の方はあまり書店は行かないかもしれませんが、眺めていると結構楽しいです。レトロなデザインの本は、インテリアとして飾ってもよさそう。

懐かしいコミックスも。絵本やコミックスはギリシャ語の勉強にもいいですね。うちの子どもたちも小さい頃はよく読んでいました。

ちょっと面白いのが、ギリシャでは屋台の古本屋さんも多いのです。他の都市では注意してみたことがないのですが、アテネでは道端によく古本の屋台が出ていたり、古本を置いてるキオスクもあります。上の写真ははアテネアカデミー近くで見かけたキオスク。よく見ると普通のキオスクのようにお菓子などもちょっと売っていますが、ほぼ本屋ですね。

ギリシャの教会に描かれた宗教画を集めた本や、ギリシャ人アーティストたちの画集などに惹かれました。