毎日のワイシャツのアイロン掛けは、意外と面倒な作業だと感じている方も多いのではないでしょうか。そんな時におすすめなのが、アイロンなしでもシワが付きにくいノンアイロンシャツです。今回は、おすすめのノンアイロンシャツをご紹介するとともに、選び方やシワを軽減する洗濯方法についても解説します。
ノンアイロンシャツとは
まずは、ノンアイロンシャツとはどういったワイシャツなのか解説しましょう。聞いたことはあるけど、購入したことはないという方も、ぜひ一読してみてください。
シワのつきにくい便利なシャツ
ノンアイロンシャツは、洗濯後にアイロンがけをしなくてもシワがつきにくく、家事の手間を減らせるワイシャツとして人気です。メーカーやブランドによっては「形状記憶シャツ」「形態安定シャツ」などと表記されている場合もあります。
通常のワイシャツは、洗濯をすると全体にシワが目立つようになるため、着用前にはアイロンを掛けておく必要があります。一方で、ノンアイロンシャツは洗濯後はもちろん着用していてもシワがつきにくい特殊な加工が施されていたり、シワになりにくい生地構成となっています。
そのため、洗濯後干しておくだけで自然とシワが伸び、アイロンを掛けずにそのまま着用することができるのです。様々な家事で忙しい主婦の方や、一人暮らしの方などには嬉しいアイテムでしょう。最近はコットン素材をメインとしたノンアイロンシャツも多いので、着心地にこだわりたい方にもおすすめです。
ノンアイロンシャツの選び方
続いて、ノンアイロンシャツを選ぶ際のポイントについて詳しく解説します。素材や機能性、W&W性表示などが様々で、どれを選んだら良いのかわからないという方は、ぜひ参考にしてみてください。
選び方①素材の違い
使用している素材によっても、シワの度合いに違いが出てきます。例えば、ボリエステルは防シワ性や速乾性の高い素材なので、シワの出来にくさという部分に重点を置くのであれば、優秀だと言えます。
ただ、若干シャカシャカしたカジュアル寄りな質感になりやすいため、着心地や風合いにもこだわりたい場合は、綿シャツがおすすめです。しかし、綿にはシワになりやすいというデメリットがあります。
そこで最近では、綿80%ポリエステル20%などというように、綿をメインにした素材構成にしつつ、ポリエステルを混紡させるというノンアイロンシャツが増えてきています。このようにハイブリッドなシャツを選ぶと、綿特有の着心地や風合いとポリエステルの機能性の両立が叶うでしょう。
選び方②形態安定性(W&W性)表示
防シワ性のレベルを知る目安として「W&W性」と表記される、形態安定性表示があります。このW&W性は5段階の等級に分けられており、数字が大きいほどシワになりにくいのです。店によって表示しているところと表示していないところがありますが、記載がある場合は参考にしましょう。
一般的には3.2級以上のシャツであればノンアイロンシャツと言えるので、この等級以上のものを選ぶのがおすすめです。しかし、最高等級であるW&W性5級のシャツは販売される店が限られるため、3.2~3.5級程度を目安に検討すると選択肢も広がるでしょう。
選び方③カラーのタイプ
「カラー」と呼ばれる襟の形も様々なので、シーンによって適切なものを選ぶのがポイントです。ノンアイロンシャツはビジネスで着用するという方が多いですが、ビジネスシーンであればレギュラー、もしくはセミワイドカラーを選ぶと良いでしょう。
ネクタイを必ず結んでいる方にとって、レギュラーやセミワイドカラーが最も相性が良く、ネクタイも映えます。普段あまりネクタイを付けないという方やクールビズでネクタイ不要という期間は、ボタンダウンシャツもおすすめです。
また、最近では襟元の開きが大きめなホリゾンタルやカッタウェイなどもトレンドで、これらもノーネクタイで第一ボタンを外して着る際などに自然と着こなすことができます。
選び方④お手入れのしやすさ
ノンアイロンシャツの中でも、皮脂汚れや汗染みを防止できる防汚機能や、生乾き臭や汗などのニオイを抑制してくれる抗菌・防臭機能の付くシャツがあります。
汗をかきやすいという方や、襟元や袖口が黄ばみやすいという方、部屋干しが多くニオイが気になるという方などは、こういった機能の付いたアイテムを選ぶと、お手入れもしやすく長く着用できておすすめです。