昭和の都市伝説に登場する怪物的な存在といえば、口裂け女、人面犬が有名だ。平成に入ってからは、2ちゃんねるのオカルト板を中心に「くねくね」や「八尺様」の存在がまことしやかに噂された。そうした中、令和の新都市伝説とでもいうべき新たな怪物が出現したという。以下、2019年の記事を再掲する。

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※ こちらの記事は2019年3月17日の記事を再掲しています。

インターネット上には奇妙な存在との遭遇譚があふれているが、その多くはエイリアンや幽霊といった既存の概念の中で語られる。だがその中には時々、これまで知られていなかったような全く新しい“怪物”が語られていることもある。近年欧米を中心に話題になっている「棒人間(Black Stick Man)」は、そんな新しい怪物の一つである。

オカルトサイト「Mysterious Universe」によると、棒人間が噂になり始めたのは2000年代のことだという。インターネット上に、「黒くて棒のように細長い姿をした、得体の知れない存在を見た」というような話が、ぽつりぽつりと投稿され始めたのだ。

これまでの証言をまとめると、棒人間は非常に背が高いが、その体は信じられないほど細く厚みもなく、文字通り棒のような人間型の存在だという。非常に見えづらくて異様に目が疲れた、角度によっては見えない、形が3次元的になったり2次元的になったりするといった目撃証言があるが、子どもをさらうスレンダーマンのように敵意や悪意を感じたという者はほとんどいない。彼らは静かに忍び寄るが、人間に気づかれると空気に溶けるように逃げてしまうのだという。

新都市伝説「棒人間」がヤバイ! 厚みのない体で踊り回り… 集団目撃例も
(画像=イメージ画像は「Getty Images」より引用、『TOCANA』より引用)

背後で踊る棒人間

最も古いと思われる棒人間の目撃は1978年にイギリスのケントで報告されている。

夜遅く、屋外の草原に座って話し込んでいた10人ほどのグループが棒人間と遭遇したのだ。それは帽子をかぶった背の高い、そしてとても薄い姿をしており、彼らの背後で踊っていたという。不気味に思ってその場を離れると、彼らが座り込んでいたあたりを囲むように円が描かれていたという。やがて雨が降ってきて家に戻ったが、帰る直前、振り返ると森の方へと歩いていく棒人間が見えたそうだ。