バイクを操る基礎となる操作が面白い!



ワンプッシュで始動が可能なスズキイージースタートシステムによって、スターターボタンを一度押すだけでパラレルツインエンジンが小気味良く始動。
クラッチレバーを握り、軽い感覚で1速に入れたら低速からパワフルに飛び出していく。電子スロットルのおかげで極低速域の微妙なスロットルワークも的確に操作することができ、新開発エンジンのクランク部に量産二輪車初となるバランサーを2軸配置したスズキクロスバランサーを搭載していることによって、高回転時も振動が少なく、どこからでもスムーズに加速していく感覚はちょっと異次元だ。こうして欲しい時に欲しいだけパワーを出力できる感覚はGSX-8Sのアグレッシブな見た目そのもので、街中からワインディングに至るまで、シフトアップや加速、ブレーキングなど、まさにバイクを操る基礎となる操作が面白い1台となっている。

さらに、ミドルクラスながら装備重量202kgという軽量・コンパクトな車体は押し歩く時だけでなく、長時間の移動時も疲れにくいことに加え、ローRPMアシストも装備されているのでツーリング先での思わぬ未舗装路やUターンをする事があっても安心だ。
いつもの生活を彩ってくれるキャラクター性が魅力

シート高は810mmと見た目の印象ほど高くなく、実際にまたがってみるとスリムなシート形状によって足付き性は更に良く感じられる。
ステップ位置も高すぎず、ハンドルも遠すぎないのでライディングポジションが窮屈に感じることはなく、走りを楽しみたい時にも操作性が高い。

最初に乗って感じた思いっきり走りを楽しみたくなるバイクという印象は間違いないのだが、このバイクにはデザインや乗り味、価格感を含めたフレンドリーさがあり、どんなシーンでもライフスタイルの一部としていつもの生活を彩ってくれるキャラクター性というのが一番の魅力なのかもしれない。