板倉滉 写真:Getty Images

 ボルシア・メンヒェングラートバッハ(ボルシアMG)所属の日本代表DF板倉滉には、VfBシュツットガルト所属DF伊藤洋輝とともにセリエA(イタリア1部)王者ナポリ移籍の可能性が報じられている。そんな中、現地メディアが板倉の現状や移籍金について特集している。

 ナポリは韓国代表DFキム・ミンジェがバイエルン・ミュンヘン移籍に迫っており、後釜として板倉と伊藤をリストアップした可能性が伝えられている。ただ一方でイタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』の報道によると、リュディ・ガルシア新監督はアタランタ所属DFジョルジオ・スカルビーニの獲得を最優先する意向を固めているという。

 英メディア『90min』ドイツ版は19日、板倉の去就について「ボルシアMGとナポリの交渉さえ行われていないが、状況はすぐに変わる可能性がある」と報道。「いずれにしても、ナポリはキム・ミンジェ退団後、可能な限り強力な選手を早く連れてくる必要がある。特に欧州でまだ過小評価されている板倉が適任だ」としている。

 また板倉の市場価値を1200万ユーロ(約18億6000万円)と伝えた上で、「ボルシアMGは板倉の放出に消極的だ。しかし巨額オファーが届いた場合には、対処しなければならない。ナポリはキム・ミンジェの退団で5000万ユーロ(約77億5000万円)の収入を得るため、ボルシアMGを苛立たせる経済的手段が確実に手に入る」とリポート。ボルシアMGが3000万ユーロ(約46億5000万円)程度のオファーで放出に応じる可能性もあわせて伝えた。

 板倉は昨年7月、マンチェスター・シティからボルシアMGへ移籍金500万ユーロ(当時約7億円)により完全移籍。昨年9月からカタールW杯開幕直前まで負傷離脱も、シーズン後半戦はリーグ戦ほぼ全試合で先発出場。チームの中心選手として活躍して、ボルシアMGでの1年目を終えている。