実験では水道凍結事故防止などに活用

令和4年度に行われた実証実験では、冬季の水道凍結事故防止に向けて、過去の水道使用量から空き家予測を行い、今年度水道凍結事故が発生した空き家を的中させることに成功。寒冷地域を除き、住民が水道凍結対策を実施していない地域では、急激な冷え込みで空き家が水道凍結事故が起きるケースが多く、事前に空き家と推察された住宅で水道栓を閉栓することで、水道凍結事故の防止につなげます。

また、将来予測結果を地図に描画し、市内において今後空き家発生が見込まれるエリアを可視化。限られた予算・リソースのなかから、空き家対策を重点的に取り組むエリアなどを絞り込む策定の検討などに活用されています。

マイクロベース株式会社では、今後「MiraiE.ai」を全国に向けて展開するとのこと。産官学における連携・パートナーシップを深めながら、空き家流通促進をはじめとする実証実験を展開していく方針です。

(文・Tsunoda Maiko)