アマチュアナイトはオーディエンスの評価が厳しいと言われますが、特別に意識していることはありますか?

MUKUさん:ブーイングを避けるためにどうしたらよいか綿密に考えています。アポロはお客さんがすごい厳しい目で見ていて、隙があればすぐにブーイングが飛ぶ。持ち時間は3分ですが、オリジナルの楽曲の構成を変えて2分30秒に短縮して、振り付けも考え抜いた結果、今に至ります。普通のショーとは違って、お客さんが審査員で、すべてが味方じゃないという反面、本番はパフォーマンスのクオリティうんぬんよりも、味方につけることができたら勝ちなんです。そのために自分たちに精一杯じゃなくて、お客さんに気持ちを向ける余裕ができるまで練習するつもりです。

当日バンドとのリハーサルはどれくらいの時間があるのですか?

MUKUさん:楽譜と音源を事前に渡しておいて、当日合わせられるのが15分です。みんな気さくで良い人ばかりです。ただ、J-POPの楽曲のように細かく決められたことをやってくれないと思います。音源とは違った感じになるとあらかじめ覚悟しています。

本番を控えて心配したり、不安になったりすることはありますか。

EMIKOさん:私はあまりありません。もちろんアポロシアターに限らず、コンテストやショーケースに出場する時は不安になるんです。審査が厳しくてうまくいかない可能性の方が大きいかもしれないとわかっているんですが、楽しみの方が勝っています。練習をたくさんこなすことと、お客さんの反応は運でもあるからと自分に言い聞かせています。大丈夫って思い込むことも大事だから。

MUKUさん:ブーイングが起きなければいいなって思っています。アポロって前座のショーで、ブーイングの練習をさせているんですよね。それもエンターテイメントの一つにしていて、自然発生のヤジではないんですが、そうとわかっていてもダメージがあるんです。明るくて自信のあるEMIちゃんとは良いコンビだと思います。

本番にかける意気込みをお聞かせください。

EMIKOさん:もちろん勝ちを取りにいきます。ただ勝ちに行くだけでなくて、アポロの空気を吸って楽しみたいと思っています。

MUKUさん:これまでの3回(1回目は2回戦に進出、2回目は1回戦で終了)では自分に精一杯で、軸が自分に向いていたと思うんです。今回は、練習期間の間に歌詞や振り付けを体に叩き込んで、本番は外に意識を飛ばせるようにしたいと思っています。お客さんと一体感が生まれる瞬間って、とてつもなく気持ちが良いんです。ANITAPがどう成長していくのかが楽しみで、アポロで試してみたい。アニソンが果たして受け入れられるのか、知りたいと思っています。

お話をいただきありがとうございました。28日の本戦を勝ち進むことを期待しています!