日本プロパティシステムズは、長野県軽井沢町でシェア別荘「ヴィラ新軽井沢」の販売を開始した。

設計や施工にもこだわった同施設について、そして“シェア別荘”の仕組みがどのようなものなのか紹介しよう。

軽井沢駅にも近い、こだわりの建築

「ヴィラ新軽井沢」は、2021年9月に、基礎と主要な柱を残して全面リニューアル工事を実施した。

同施設の設計は、ル・コルビュジエの弟子、坂倉準三氏が運営した坂倉アトリエ出身の石上英一郎氏が担当、施工は軽井沢のハイクラスな別荘建築を得意とし、白洲次郎との縁もある新建築が担当している。

樹木を配した敷地の面積は635平米。ゆったりとした平地、しかもJR軽井沢駅や文化施設にも近く、軽井沢地区でも資産価値の高いエリア内の物件となっている。

別荘の価値を蘇らせて、ホテルのように利用する

全国の空き家850万戸のうち、およそ40万戸が別荘などの二次的住宅と言われている。新築時は素晴らしい別荘も、使われなくなると寂しい姿になってしまう。

そこで、同社はリノベーションと高級設備により中古別荘の価値を蘇らせ「わかちあいリゾート」として事業を展開、今回の「ヴィラ新軽井沢」のようなシェア別荘を販売していく。

別荘とホテルのいいとこ取り

「わかちあいリゾート」は、別荘とホテルのメリットを組み合わせ、ホテル型のタイムシェア別荘や貸別荘などでは体験できない仕組みの施設だ。

別荘の所有権を28口に分割し、共有持分を複数のオーナーが所有する。オーナーには年間13泊の宿泊権利があり、広い敷地を含め、一棟全体を自分の別荘として楽しめるようになっている。

また、必要なリネン品などはすべて揃っており、室内清掃や換気、消毒などはすべてお任せ。従来の別荘では手のかかる、建物のメンテナンスや庭の手入れなども含め、同社が管理する。

日常から離れ、別荘ライフを楽しむ

同施設では、普通の別荘とは異なり、施設が充実している。

例えば、チェックインする前には床暖房やエアコンが稼働していて、快適な温度でオーナーを迎えてくれる。また、フリーWi-Fiやファックスなども設置されているので、テレワークをすることも可能だ。

今後も、同施設を第一弾として、旧軽井沢地区や京都、沖縄などでも展開していく予定だ。そしてオーナーは、自分が所有する別荘以外の全国各拠点の別荘も利用できる、シェアリングシステムとなっている。

高級家具でフルコーディネートされた室内、非日常を演出してくれる設備の数々。別荘ならではの手間もなく、快適に過ごせる新しい別荘のカタチだ。

ヴィラ新軽井沢
所在地:長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢東44番8

(田原昌)