レーサーレプリカ全盛期だった1980年代に登場したのが、カウルのない普遍的なデザインのZEPHYRだ。

ZEPHYR 400

ZEPHYRが登場した当時は大型自動二輪免許は限定解除審査に合格しなければ取得できない高嶺の花……。多くのライダーは400cc以下限定の普通二輪免許所持者だった。2ストのレーサーレプリカの過激な走りとスペック至上主義にライダーは知らないうちに疲れていたのかもしれない。いたって普通のバイクZEPHYRは爆発的な支持を受け、「ネイキッドブーム」の火付け役となった。

スペック競争に参戦せず、ニュートラルで自然な乗り心地のエンジン性能は、誰にでも扱いやすい親しみやすさも兼ね備えていたのだ。

ZEPHYR 750

ZEPHYRの人気は止まることを知らず、1990年には兄弟車のZEPHYR 750が登場した。
そのスタイルは、かつてのZ2を彷彿とさせ、ファンを瞬く間に魅了。400に次ぐ人気モデルとなる。

ZEPHYR1100

そして、1992年。
当時まだリッタークラスにネイキッドが定着していない中、ZEPHYR1100も登場。
Z1の後継となるスタイルは、必然のようにロングヒットモデルとなった。

そんなロングセラーの先駆けとなったZEPHYR400に魅了された、やまPさん。
シートをカスタムした経緯と、カスタム後の感想を紹介しよう。

絶版車イベントに参加したい!

旧車ブームの前から乗っていたゼファーをコツコツと手入れしながらカスタムを行っていた やまPさん。
シートカスタムもしたいけど、なかなか決められず…。雑誌やネットでカスタム例を参考にして、カラーは白に決定。

だが、参加したい絶版車イベントが迫っており、どうしても参加したいやまPさんは、旧車の実績も数多くあるバイクシート神戸に連絡。納期も相談し、きちんと間に合うよう製作するという心強い一言に安心したそうだ。

シートのカラーも豊富に用意

シートのカラーは白と決めていたが、ただの白と言っても種類は様々だ。ユーザーの好みに応える豊富なカラーリングもバイクシート神戸の特徴といえる。

「純粋な白とアイボリーに近いオフホワイトがあり、写真で見比べたところ、ゼファーにより似合うオフホワイトに決めました。あと、シートカバーだけでなく、段付き・あんこ抜き加工も追加しました」。