日本、そして世界でいまだに猛威を振るっている新型コロナウイルス感染症。日本では待望のワクチン接種もなんとか進んでいるが、その中でも話題なのが副反応だ。人により差があるが、頭痛や発熱、倦怠感などその症状はさまざま。特に発熱は、ご時世的に発熱即欠勤、というルールのある会社も少なくなく、社会人にとって一番気がかりな副反応といえるだろう。
日本トレンドリサーチは、そんな新型コロナウイルスのワクチン接種を経た人に、アンケート調査を実施。その中でも、これからワクチン接種を予定している人の参考になるであろう、「事前に準備しておけば良かったこと・準備しておいて良かったこと」についての調査結果を紹介していく。
「しんどい」と話題の副反応だが、その割に準備をしていた人は約4割に留まる
日本トレンドリサーチの調査によると、「副反応対策を準備していた」という人は43.8%に留まっていた。56.2%の人は、特別な準備をせず接種に臨んだということになる。これだけ副反応が話題に上る中で、それはそれで勇者な気もするが……。
実際に準備していたことの第2位は、外出できないことや体調不良で食欲がなくなることも見越して「飲み物・食料」で38.9%、ダントツの第1位は発熱や頭痛、体の痛みに備えての「解熱鎮痛剤」が86.6%となった。しかし、一方で「休日取得」は第4位となる22.5%、「仕事・家事の調整」は第3位の31.8%と少数派だった。
解熱鎮痛剤は今回使わなくても、今後いつか使うためにストックしておけるし、飲食物も同様だ。副反応による欠勤に対して特別休暇を出すという企業もあるが、それは恵まれたほんの一部でしかない。まだ起こってもいない・出るかもわからない副反応に対して、仕事の調整や休暇を取るのは大げさな気がするのか、または職場的に言い出しづらい・取りづらいという状況にあるという可能性は、大いに考えられる。
続いて、実際に「準備しておけば良かったこと・準備しておいて良かったこと」について、ちょっと意外な結果を見ていこう。