「こってりMAX」はラーメンのエスプレッソ

 実際に店舗で実食したラーメン評論家の山本剛志氏はいう。

「スープはシチューとまではいかないまでもペースト状になりかかっていて、通常の『こってり』ラーメンの上を行くこってり感ではあるものの、しょっぱさなど味付けはそれほど強すぎず、鶏肉や野菜などスープの素材そのものの味が何層にも重ねられているという印象で、油分もそこまで強くありません。なので意外に食べやすいですが、食べ終わった後に胃に重さがズシンと来るので、そのときの体調とよく相談してから注文すべきでしょう。

 お腹が空いているときは『こってりMAX』がお薦めですが、餃子や鶏の唐揚げなどサイドメニューと一緒に食べる場合は、通常の『こってり』のほうがよいかもしれません」

「並」サイズが1210円、「大」サイズが1400円というラーメンとしては強気の価格設定となっているが、果たして価格の妥当性があるいえるのか。

「コーヒーだと濃いエスプレッソは小さいカップでもレギュラーのコーヒーより高価格ですが、『こってりMAX』は『ラーメンのエスプレッソ』といえます。『こってりMAX』は『こってり好き』が高じた人向けのメニューであり、ある意味でマニア向けともいえ、個人的にはこのくらいの金額は取ってもいいと感じますし、一度は試しに食べてみる価値はあると思います」

 こってり系ラーメンの代表格ともいえる『ラーメン二郎』と比べて、どちらがこってりなのかも気になるところだが――。

「天下一品と二郎は、大きなカテゴリーとして同じ『こってり系』に分類できるかもしれませんが、二郎は豚肉の油の多さに由来するこってりで、天下一品は鶏肉主体のこってり。両者は180度とまではいかないまでも90度違う方向性なので、比較は難しいというのが正直なところですね」

 また、山本氏は「こってりMAX」を注文する際には絶対にやってほしいことがあると力説する。

「ライスを一緒に注文するのは必須です。麺をすべて食べ終わった後に、そのライスを残ったスープに入れて食べるのがお薦めです。特に、一部店舗のメニューにあるキムチを乗せたライスがお薦めで、辛くて酸味のあるキムチとライスは絶対にこのスープに合うので、ぜひ試してみてください」

(文=Business Journal編集部、協力=山本剛志/ラーメン評論家)

提供元・Business Journal

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