独週刊誌シュピーゲル(2023年5月27日号)はオープンAIのボス、ChatGPTの生みの親、サミュエル・アルトマン氏とのインタビューを掲載していた。アルトマン氏は「大多数の人はAIを生産的な目的で利用するだろうが、一部の人々がAIの技術を悪用するだろうから、その対策を講じておかなければならない」と指摘。同時に、「ChatGPTは教育分野で大きな役割を果たすだろう」と予想している。
欧州連合(EU)欧州議会は14日、フランス東部ストラスブールの本会議で、AIに関する規制案を承認した。例えば、システム開発に利用した著作物の開示を義務付けることが盛り込まれている。それに先立ち、国連のグテーレス事務総長はAI規制機関の設置を支持し、原子力エネルギーの平和利用を監視する国際原子力機関(IAEA)並みの監視機関の設置を要請している。
生成AIに詳しい友人は「ChatGPTに聞くのならば、現時点では哲学的、文学的なテーマがいい。世界情勢など流動的な情報についてはGPTはまだ準備が出来ていない」という。例えば「シェークスピア時代の王朝雰囲気が漂うドラマを書いてほしい」といったテーマならばGPTは喜んで答えてくれるという。学生たちが論文や卒論を仕上げる際に、ChatGPTは大きな助けになることは間違いない。
編集部より:この記事は長谷川良氏のブログ「ウィーン発『コンフィデンシャル』」2023年6月16日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はウィーン発『コンフィデンシャル』をご覧ください。