2020年4月~9月の乗用車ブランド通称名別順位を参考に、おすすめのハイブリッド車をランキングにしました。ハイブリッドカーの仕組みやメリット、デメリットも解説します。

目次
ハイブリッドカーとは
ハイブリッド車のメリット
ハイブリッド車のデメリット
ハイブリッド車人気ランキングTOP10
【第10位】トヨタ プリウス
【第9位】トヨタ ヴォクシー
【第8位】日産 セレナ
【第7位】日産 ノート
【第6位】トヨタ ハリアー
【第5位】ホンダ フリード
【第4位】トヨタ アルファード
【第3位】ホンダ フィット
【第2位】トヨタ カローラシリーズ
【第1位】トヨタ ヤリス
自分にぴったりのハイブリッドカーを探そう!

ハイブリッドカーとは

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ホンダ フィットハイブリッドのハイブリッド機構(写真=MOBYより引用)

モーターとガソリンエンジン、2つの動力源を持っているため「ハイブリッド(雑種)カー」と呼ばれています。バッテリーに充電した電力を使うEV走行とエンジンでの走行を効率よく切り替えたり、併用したりすることで低燃費とパワーと両立させています。

ハイブリッド自動車はEV(電気自動車)とガソリンエンジン車のいいとこどりのモデルと言えるでしょう。

ハイブリッド車と他のエコカーの違い

プラグインハイブリッド自動車(PHV/PHEV)との違い

ハイブリッド自動車とプラグインハイブリッド自動車は、どちらもエンジンとモーターの両方を持っていて、それらを切り替えて効率よく燃料を使い走行します。違いは、家庭用電源から充電できるかどうかです。

ハイブリッド自動車の充電には走行が必須ですが、プラグインハイブリッド自動車は走行だけでなく、家庭用電源からも可能です。短距離の走行なら、プラグインハイブリッド自動車は電源から充電した電力だけを使って行うことができます。

EV(電気自動車)とFCV(燃料電池車)との違い

EV(電気自動車)とFCV(燃料電池車)には、ガソリンエンジンは搭載されていません。EVは充電した電力を、FCVは燃料電池で水素と酸素の化学反応で発電した電力を使い、モーターを回して走ります。

健康および環境に有害な排気ガスを排出しないEVやFCVは「ゼロエミッション車」と呼ばれています。

ハイブリッド車のメリット

MOBY
(写真=MOBYより引用)

一般的なガソリン車よりも燃費がいい

一般的なガソリンエンジン車と比較すると、モーターでの走行も可能な分燃費がよく経済的といえます。

エコカー減税やグリーン化特例対象

ハイブリッド車はガソリン車より高価ですが、エコカー減税の対象車となっているため、実際の購入価格はメーカー小売希望価格よりも安くなります。

環境に優しい

ガソリン車に比べて二酸化炭素排出量、同じ距離を走った場合に消費するガソリンの量が少ないため、環境に優しいです。

騒音が少ない

ハイブリッド車はガソリン車に比べると非常に静粛性が高く、ほとんど騒音が気になりません。モーターだけで走っている場合はほぼ無音といえるでしょう。

ハイブリッド車のデメリット

MOBY
(写真=MOBYより引用)

バッテリーの寿命

スマートフォンと同じようにバッテリーへ充電しているので、いつかは交換が必要です。またそのバッテリーも比較的高価な場合が多く、工賃も比較的高額になってしまいます。

修理費用が高価

ハイブリッドカーはガソリン車よりも特殊な機構なため、一つでもパーツが故障すると修理費用が高額となります。

価格が高い

エコカー減税対象車とはいえ、減税を加味してもガソリン車と比べるとやはり価格は高くなっています。長距離を走る方や、1台を長く乗りたい方でないと結果的に損になる場合もあります。

静かすぎて歩行者にとって危険なシーンも

静粛性が高いことは基本的には良いことですが、歩行者が車が近づいていることに気づかないなど、静かすぎて逆に危険なシーンもあります。

ハイブリッド車の代表格ともいえるプリウスは、3代目からモーター作動時に意図的に外部に向けて走行音を発生させるように改良されました。

ハイブリッド車人気ランキングTOP10

順位 車名 ボディタイプ
1位 トヨタ ヤリス コンパクトカー
2位 トヨタ カローラシリーズ セダン/ワゴン/ハッチバック
3位 ホンダ フィット コンパクトカー
4位 トヨタ アルファード ミニバン
5位 ホンダ フリード ミニバン
6位 トヨタ ハリアー SUV
7位 日産 ノート コンパクトカー
8位 日産 セレナ ミニバン
9位 トヨタ ヴォクシー ミニバン
10位 トヨタ プリウス セダン

自販連による、2020年4月~9月の乗用車ブランド通称名別順位を参考に、ハイブリッドモデルがラインナップする車をランキングにしました。

【第10位】トヨタ プリウス

MOBY
(写真=MOBYより引用)

プリウスは世界に先駆けてトヨタが世界に発表したハイブリッドカー。

4代目プリウスは2018年にマイナーチェンジが行われ、フロントデザインとハイブリッドパワートレインが変更されました。

バンパー、グリル、ランプ類を中心に外装はすっきりとシャープに。ハイブリッドパワートレインはモーターやバッテリーなどを軽量化し、カタログ燃費40km/L以上を実現しています。

ハイブリッドカーの代名詞と言われたプリウスですが、自販連のランキングでは10位と、意外にも高い順位は付いていません。しかしミニバンやコンパクトカーが多くランクインするなか、セダンであるプリウスは高い燃費性能で支持されているといえます。
 

環境性能 ★★★★★
走行性能 ★★☆☆☆
価格 ★★★☆☆
ボディタイプ セダン
定員 5人

プリウスはPHVもラインナップ

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(写真=MOBYより引用)

プリウスにはハイブリッドモデルだけでなく、PHV(プラグイン・ハイブリッド)もラインナップ。ハイブリッドモデルとはデザインが全く異なっています。

走行中の発電のみならず家庭用電源からも充電が可能なPHVは、ハイブリッドカーよりもさらにガソリン消費をおさえることができます。

【第9位】トヨタ ヴォクシー

MOBY
(写真=MOBYより引用)

トヨタのミドルサイズミニバン「ノア」「ヴォクシー」「エスクァイア」三兄弟。ベスト10入りしたのはヴォクシーでした。ノアよりもカスタム色の強いデザインで、カッコいいファミリーミニバンとして人気があります。

1.8Lエンジン+モーターのハイブリッドモデルは、カタログ燃費19km/Lほどです。
 

環境性能 ★★☆☆☆
走行性能 ★★☆☆☆
価格 ★★★★☆
ボディタイプ ミニバン
定員 7~8人

【第8位】日産 セレナ

MOBY
(写真=MOBYより引用)

セレナにe-POWER搭載モデルが登場したのは2018年。現行モデルは5代目で、2019年にマイナーチェンジが行われています。

e-POWERはエンジンを発電のみに用い、車を走らせるためにはモーターを使用します。エンジンとモーター両方を採用しているのでハイブリッドカーですが、電気自動車の要素も強い、個性的なモデルです。
 

環境性能 ★★★★★
走行性能 ★★☆☆☆
価格 ★★★☆☆
ボディタイプ ミニバン
定員 7~8人

【第7位】日産 ノート

MOBY
(写真=MOBYより引用)

ノートは現行モデルで2代目。2012年にフルモデルチェンジして以来、いまだに販売台数ランキング上位にランクインする人気のコンパクトカーです。

e-POWER搭載モデルの燃費は34km/L(※JC08モード)。近々フルモデルチェンジが噂されており、日産の新型SUV・キックスと同じ改良型e-POWERの搭載濃厚という情報もあるようです。
 

環境性能 ★★★★★
走行性能 ★★★★☆
価格 ★★★☆☆
ボディタイプ コンパクトカー
定員 5人

【第6位】トヨタ ハリアー

MOBY
(写真=MOBYより引用)

2020年6月に発売された新型ハリアー。唯一SUVでランクインしました。

歴代モデルのコンセプトを引き継ぐ「都市型SUV」としての個性と、ハイブリッドSUVとしての環境性能を両立しています。

ハイブリッドパワートレインは、2.5Lダイナミックフォースエンジン+モーター。カタログ燃費22km/L以上と、ミドルサイズSUVとは思えないほど優秀な数値です。
 

環境性能 ★★★★★
走行性能 ★★★★★
価格 ★★★★☆
ボディタイプ SUV
定員 5人

【第5位】ホンダ フリード

MOBY
(写真=MOBYより引用)

フリードはヴォクシーやセレナより一回り小さい、コンパクトミニバン。コンパクトといっても実用性の高さが魅力です。ライバル車であるトヨタ シエンタを押しのけてのランクインでした。

3列6~7人乗りの「フリード」と、2列5人乗りの「フリード+」のほか、2019年のマイナーチェンジで、クロスオーバースタイルの「クロスター」が追加されました。
 

環境性能 ★★★★☆
走行性能 ★★☆☆☆
価格 ★★★☆☆
ボディタイプ ミニバン
定員 5~7人

【第4位】トヨタ アルファード

MOBY
(写真=MOBYより引用)

アルファードはトヨタの高級ミニバン。兄弟車のヴェルファイアよりもラグジュアリーなデザインが特徴的です。

ハイブリッドパワートレインには2.5Lエンジン+モーターを採用していますが、大柄で重いなボディのためカタログ燃費は19km/L程度(※JC08モード)と、ランクインした他車に比べると低めです。

価格帯が高めのアルファードは、ハイブリッドモデルを選択するとグレードによっては750万円近くになってしまう場合も。

しかし、華やかさと押し出し感のある大型フロントグリルや、快適な後部座席など、高級感に重きを置いている点が魅力です。
 

環境性能 ★★☆☆☆
走行性能 ★★★★☆
価格 ★★★★★
ボディタイプ SUV
定員 7~8人

【第3位】ホンダ フィット

MOBY
(写真=MOBYより引用)

新型フィットは2020年2月に発売されました。フルモデルチェンジにより、シームレスなデザインを採用。2モーターハイブリッドシステム搭載のe:HEVモデルもラインナップしています。

「ベーシック」「ホーム」「ネス」「クロススター」「リュクス」という5つのタイプをラインナップするフィット。「e:HEV」ハイブリッドモデルはカタログ燃費29km/L以上です。
 

環境性能 ★★★★☆
走行性能 ★★★☆☆
価格 ★★☆☆☆
ボディタイプ コンパクトカー
定員 5人

【第2位】トヨタ カローラシリーズ

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カローラ (写真=MOBYより引用)

現在、「カローラ」の名前で販売されているモデルは5つ。自販連のランキングはブランド通称名に準拠しているため、カローラシリーズを全て含めてのランクインです。

いずれもハイブリッドモデルは1.8L+モーターのパワートレイン。カタログ燃費25km/L以上の優秀な数値です。

人気はワゴンタイプのカローラツーリング

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カローラツーリング(写真=MOBYより引用)

カローラシリーズで人気なのはワゴンタイプの「カローラツーリング」です。カローラフィールダーの後継モデルにあたります。

ボディは3ナンバーサイズに拡大したものの、取り回しのよさはそのまま。積載性に優れた便利な車です。
 

環境性能 ★★★★☆
走行性能 ★★★★☆
価格 ★★★☆☆
ボディタイプ ワゴン
定員 5人

セダンのカローラ、ハッチバックのカローラスポーツ

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カローラスポーツ(写真=MOBYより引用)

セダンのカローラは1966年のデビューから脈々と12代の歴史を積み重ねてきた名車。11代目となる先代カローラはセダンとワゴンというラインナップでした。

現在はセダン、ワゴンに加えて、ハッチバックの「カローラスポーツ」も登場しています。
 

環境性能 ★★★★☆
走行性能 ★★★★☆
価格 ★★★☆☆
ボディタイプ セダン/ハッチバック
定員 5人

従来のカローラアクシオとカローラフィールダーも併売中

MOBY
カローラフィールダー(写真=MOBYより引用)

トヨタではユーザーに幅広い選択肢を提供するため、11代目カローラシリーズである「カローラアクシオ」「カローラフィールダー」も引き続き販売されています。
 

環境性能 ★★★☆☆
走行性能 ★★☆☆☆
価格 ★★☆☆☆
ボディタイプ セダン/ワゴン
定員 5人

【第1位】トヨタ ヤリス

MOBY
(写真=MOBYより引用)

ヤリスは旧車名「ヴィッツ」のコンパクトカーです。2019年のフルモデルチェンジにあたり、海外名である「ヤリス」の名前で日本国内での販売が行われることとなりました。

トヨタのハイブリッドコンパクトカーといえば「アクア」の印象が強かったのですが、自販連ランキングではトップ10に入っていませんでした。たしかに、アクアはモデル末期で、性能や燃費がライバル車に比べて見劣りします。

街乗りに便利なコンパクトカーの人気は高く、ガソリンモデルでも優秀な環境性能が魅力です。

新型ヤリスは、トヨタとして初めてTNGAに基づいた1.5Lダイナミックフォースエンジンを採用。ハイブリッドモデルは、カタログ燃費35km/L以上と優秀な数値です。
 

環境性能 ★★★★★
走行性能 ★★★☆☆
価格 ★★★☆☆
ボディタイプ コンパクトカー
定員 5人

コンパクトSUVのヤリスクロスもおすすめ

MOBY
(写真=MOBYより引用)

2020年8月には、ヤリスのクロスオーバーモデル「ヤリスクロス」が登場しました。ヤリスとは大きく異なるデザインが特徴的です。

都市での生活にも適したサイズのSUVですが、ヤリスクロス最大の魅力は4WDモデルはRAV4と同じ性能・機能を搭載していること。泥や砂など滑りやすい地面、岩場や砂利など凸凹の多い地面、雪道でも安心できます。

自分にぴったりのハイブリッドカーを探そう!

一言でハイブリッドカーと言ってもいろいろと種類があります。もともと燃費性能の高いコンパクトカーから大人数で乗れるミニバンまで、選択肢は豊富。メーカーによって採用するハイブリッド方式が異なるのも個性的です。

ぜひ、自分にぴったりのハイブリッドカーを探してみてください。

文・MOBY編集部/提供元・MOBY

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