よりよいサイトに改善

――久保山さんからKOMOJUへの要望は何かありますか。

久保山 これまではKOMOJUの運用で相談を持ちかけたことはありませんでしたが、今後は、代引き決済ができないかどうか。運送会社との調整が必要ですが、代引きができれば、お客様の層がより広がっていくと思います。

――サイトの見せ方やサイトでの売り方では、どんな工夫をしていますか。

久保山 当社の商品はデザインがシンプルでカラーバリエーションの多いことがウリで、同業者にはあまりない特徴です。商品の見せ方では、シンプルさを上品に見せるデザインを意識しています。販売方法はフェイスタオルの10枚セットなどセット販売を主軸にしていますが、たんに単品で10色を揃えるのではなく、10色10枚のセットにして届いたときに喜んでいただける品揃えをしています。さらに商品を探しやすいサイト構成を心がけていて、今もより探しやすいようにサイト構成の改善を進めています。

海外販路を開拓

――商品開発の方針も聞かせてください。流行の変化などを踏まえて、どのような方針で開発しているのでしょうか。

久保山 当社は新商品を相次いで開発するというよりも、ひとつの商品を長く使っていただくことに重点を置いています。無地の商品にはさほど流行り廃りの影響を受けないので、むしろ見せ方など表現の仕方を見直すことに力を入れています。

――御社は創業102年、設立からも72年の業歴を積み重ねてきましたが、会社の強みはどこにあるとお考えですか。

久保山 長年にわたって、地元の糸商さんや染色工場、多くの加工工場などいろいろな取引先との関係を築いてきたので、原材料を安定して仕入れることができるうえに、臨機応変な対応もできることだと思います。商品のカラーバリエーションを多くできたのも、見せ方や売り方のノウハウを蓄積していることに加えて、こうしたつながりが背景にあります。

――今後のEC展開で計画していることを教えてください。

久保山 ふたつあります。ひとつはSNSとの連携を強化して、販売力を高めることです。ShopifyはAPIがかなり充実していてSNSとの相性が良いので、今までと違う商品の見せ方で販路を拡大していきます。もうひとつの計画は、Shopifyの強みでもある海外販路の開拓です。国によっては水の質が原因でタオルを洗った時に質感が変わってしまうこともあるので、海外向けの商品開発も視野に入れながら商品開発に取り組んでおります。

――越境ECではどの地域を考えているのでしょう?

久保山 アメリカ、ヨーロッパをはじめ、アジア圏や経済発展の著しい東南アジアでの販売にチャレンジしたいと考えています。

――どんなマーケティングを行う方針ですか。

久保山 Amazonのモールを活用してニーズ調査から始める方針で、海外からも購入できる機能やサービスを利用し、1カ月で各国からオーダーが入ってくるようになりました。購入データを蓄積しながら販売先の国や文化に合わせたマーケティング活動を行っていきたいです。

――本日はありがとうございました。

(取材・文=小野貴史/経済ジャーナリスト)

KOMOJU

今治の村上タオルが、自社ECサイトの決済手段にKOMOJU(コモジュ)を採用した理由
(画像=『Business Journal』より 引用)

※本稿はインフォメーションです。

●久保山裕司/村上タオル
1984年東京生まれ。株式会社エイトワンにて伊織EC事業部のマネージャーを務めた後、2021年から広告・広報担当マネージャーとして村上タオル株式会社に参画。

提供元・Business Journal

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