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広い世界遺産の遺跡の中を歩く際の注意
破壊された状態のまま残されている遺跡群
広い世界遺産の遺跡の中を歩く際の注意

この地に王宮を建設したのは、仏塔の1つに遺骨が納められたトライローカナート王(1431 - 1488)です。敷地内は広く、歩いてみるとその広さから当時の繁栄ぶりが感じられることでしょう。
なお、入口近くにタイ語と英語、そして日本語で書かれた看板があります。ここに観光の際の注意事項が記載されています。世界遺産を後世へ大切に受け継いでいくためにも、注意事項をしっかりと理解し、節度ある観光が必要となります。
特に数年前からは、タイで日本人の観光客が問題を引き起こしているケースが多発しています。国民の約94%が仏教徒といわれる信仰心があついタイ。
確かにここは寺院そのものではなく歴史的な遺産となります。しかし、仏教を侮蔑するような行為は特に問題となり、場合によっては警察が出動する事態にも繋がりかねません。仮に日本では問題にならない行為だとしても、海外はまったく違うということを忘れないでください。
現地の日本語で書かされた看板にも明記されていますが、ふざけて撮影した写真が大問題になることもありますので、くれぐれも軽率な行動はしないようご注意下さい。
破壊された状態のまま残されている遺跡群

アユタヤ王朝は1765年から2年の間、侵攻してきたビルマ(現在のミャンマー)と泰緬戦争になりました。ここで敗れてアユタヤ王朝は約400年の歴史に幕を降ろします。残念なことに泰緬戦争によりこの辺りは仏像を含め、破壊されたのです。しかしながらその多くは破壊されたものの当時の建築様式が残され、歴史的価値からも貴重な遺跡となっています。
なお、観光での注意事項の中に「仏塔、仏像、壁には登らないで下さい」という記載がありますが、場所によって階段を上り、高い所に行くことが可能です。
注意すべきは遺跡の中であることを忘れずに、何事も軽々しく扱わないことです。また、さまざまな場所が状況により閉鎖されていることもありますので、必ずルールに従うようにしてください。