教育や作業といった場面に応用できる
今回の実験によって、LSTM手法を用いて筆記具の加速度データからデルタ波を予測できることが示されました。
これは、脳波を直接測定することなく、日常的に使用する筆記具から脳内の状態を予測することができることを意味しており、教育や作業といったさまざまな場面において応用することができると考えられます。
筆記具が新たなデータ取得の手助けに
現在、集中力を予測するためには、脳波計などのデバイスを頭部に装着する必要がありますが、頭部にデバイスを付ける行為自体が煩雑かつ集中力を下げる要因となる可能性があり、データ取得において多くの課題を抱えているといいます。
三菱鉛筆では、筆記具の動きから集中力の予測が実現できれば、新たなデータ取得の方法になり得ると考えています。
(文・Haruka Isobe)