アルバイト・パート求人情報サイト「バイトル」などを運営するディップは6月14日(水)、2023年5月におけるアルバイト・パートの全国平均時給が1276円となり、過去最高を更新したと発表しました。前年比11.9%、前月比で40円増加しています。

全てのエリアで過去最高時給を更新

ディップは、「バイトル」や採用ページ制作サービス「採用ページコボット」に掲載されたデータをもとに集計(雇用形態「派遣の仕事情報」、接待を伴うアルコール主体の飲食店を除く)。その結果、平均時給は全体だけでなく、全てのエリアごとにみても過去最高を更新したことが分かりました。

関東エリアでは1299円(前年比47円・前月比29円増)、東海エリアでは1234円(前年比48円・前月比41円増)、関西エリアの平均時給は1294円(前年比61円・前月比50円増)、九州エリアの平均時給は1225円(前年比56円・前月比46円増)となっています。

なお、全国的に最低賃金は上昇しており、地域別最低賃金は2022年10月以降、全国平均で1時間あたり961円(前年度は930円)です。

2023年5月の高時給職種

2023年5月の高時給職種をランキングで見ると、1位は建築系の1835円、2位が看護・介護の1691円、3位が試験監督・添削の1685円、4位が塾講師・家庭教師の1649円となりました。

ただ、前年比で看護・介護が423円増、建築系が375円増と大きく伸びている(前月比でも増加傾向)のに対し、教育系の職業は時給が下がっている職種が多く、試験監督・添削は81円、塾講師・家庭教師は20円減となっています。

ほかには、編集・制作・撮影が前年から240円増えて1303円という結果もみられました。

全ての都道府県で地域別最低賃金の答申がなされました(厚生労働省のWebサイト)

令和4年度 地域別最低賃金 答申状況(厚労省のWebサイト)