電話よりもデータ通信の方が使える!?
続いて災害時のスマホ利用に関して、多くの人が勘違いしていることを伺いました。
――多くの人が「災害時に役立つだろう」と思っていることで、実はそこまでアテにならない機能はあるのでしょうか?
みずおじさん:『実は“電話”が一番使えなくなる可能性が高いです。電話は被災地の方もそうではない方も使用するので、音声通話は確実につながりにくくなります。
ただし音声ではなく、データ通信なら比較的つながりやすくなる場合が多いです。データはリアルタイムに処理されるわけではなく、遅延が発生するかもしれませんが、しばらくすれば届くようになるので、話し中やつながらない電話をかけ続けるよりも有効な手段になります。
データ通信とは、LINEやTwitter、Instagramなどのメッセージ系なので、この辺りも視野に入れて「緊急時はこれで連絡する」と話しておくとよいと思います。
また、通信会社ごとに「災害用掲示板」などもありますので、こちらも確認しておくとよいですね。私も東北の宮城県なので2011年の東日本大震災を経験していますが、家族と最初に連絡が取れたのは、電話ではなくTwitterのダイレクトメールでした』
災害発生後には“電話の使い勝手が悪くなる”とのことですが、代わりにSNSのメッセージ機能が緊急時の連絡手段として役立つようです。
災害対策アプリをダウンロードしておくことも大切!
災害時では、電話よりもデータ通信の方が役立つことがわかったものの、やはり「電波がない状況になるのでは?」と気になる人も多いはず。通信障害が起こった場合、iPhoneをどのように活用すればいいのでしょうか?
――災害時は通信障害が起きる可能性があるかと思いますが、電波がない状態でもiPhoneを活用できる方法はありますか?
みずおじさん:『もちろん、ありますよ。iPhoneには懐中電灯機能が標準でついているので、使い方をしっかり覚えておけば暗闇時に役立ちます。
また、災害対策アプリなどはオフラインでも閲覧できるものも多いです。数多くあるのですべての紹介はできませんが、たとえば「東京都防災アプリ」などはオフラインで緊急時の応急処置などが読めるアプリで、包帯の代用にはストッキングが使えることや、火傷や出血の対処法なども確認できます。なので、ひとつは入れておくとよいと思います』
オフライン状態でも、災害時に役立つライフハックをチェックできる災害対策アプリ。とくに「東京都防災アプリ」がオススメとのことで、災害時に備えてダウンロードしておくといいでしょう。