夏を思わせる暑さとなった5月4日、涼を求めて三重県四日市を流れる三滝川に出かけた。ターゲットはシラハエ(オイカワ)に代表される小魚類、いわゆる雑魚だ。とはいえこれからの時期、オスの成魚は鮮やかな婚姻色を帯びた美しい姿を楽しませてくれる。

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・浅井達志)

淡水小物釣りで婚姻色鮮やかなオスのシラハエ(オイカワ)にうっとり【三重・三滝川】

初夏のシラハエ釣り

現地に到着したのは午後1時半。暑い盛りだが、ひんやりとした風が吹く河原は涼しくて快適だ。

全国的に分布している魚なので呼び名も釣り方も地域によってさまざまだが、今回は手軽で簡単なオランダ釣りで狙ってみた。これはギジエの付いた枝バリが何本かセットされたミキイトの先にオモリの付いたカゴがセットされた、要はサビキのようなものだ。

淡水小物釣りで婚姻色鮮やかなオスのシラハエ(オイカワ)にうっとり【三重・三滝川】当日のポイント(提供:週刊つりニュース中部版 APC・浅井達志)

当日のタックル

5.4mの渓流ザオに市販仕掛けをセットし、エサはマルキユーの九ちゃん。これは川釣りの定番で、付けエサにもまきエサにも使用できる。

ポイントは流れのある場所が基本。立ち位置より上流に投入し、仕掛けを流れに対して平行に保つ。こうすることでカゴから流れるまきエサと枝バリを同調させ、ギジエを食わせるという訳だ。

淡水小物釣りで婚姻色鮮やかなオスのシラハエ(オイカワ)にうっとり【三重・三滝川】タックル図(提供:週刊つりニュース中部版 APC・浅井達志)

開始早々本命がヒット

まずは水量の多い本流のやや深場を狙っていく。投入してイトを張ると即アタリ。そっとサオを起こすと、小さなシラハエが2匹上がってきた。サイズこそ小さいが幸先のいいスタートだ。

エサを詰め直して再投入すると、また1匹。とにかくアタリが多く、しかも簡単なのが魅力だ。

淡水小物釣りで婚姻色鮮やかなオスのシラハエ(オイカワ)にうっとり【三重・三滝川】小ぶりのメス(提供:週刊つりニュース中部版 APC・浅井達志)

美しいオスのシラハエを手中

心地のいい風に吹かれながら順調に数を伸ばしていくが、なかなかサイズが出ない。バケツの中には20匹ほどの釣果。いったんリリースして場所を変えることにした。

次は水深が浅く、流れのやや速いポイント。1投目で婚姻色を帯びた美しいオスが姿を見せた。移動した甲斐があったと続投するが、その後は小型のオンパレード。先ほどまでの場所はシラハエばかりだったが、ここでは何割かアブラハヤが交じる。

淡水小物釣りで婚姻色鮮やかなオスのシラハエ(オイカワ)にうっとり【三重・三滝川】婚姻色を帯びた美しいオスのシラハエ(提供:週刊つりニュース中部版 APC・浅井達志)

シラハエが連続ヒット

相変わらずアタリは途絶えることなく、とにかく退屈しない。ハリに掛からないことも多いが、エサを詰めて再投入すればまたアタリが出る。周囲には誰もおらず釣り場は貸し切り。大混雑の海とは違い、自分のペースで楽しめるのが何よりもうれしい。

しばし童心に帰って小魚と戯れ、気が付けばエサも残りわずか。1時間半の釣りで1袋のエサを使い切り、午後3時に終了。バケツの魚をそっとリリースし、すがすがしい気分で釣り場を後にした。

シラハエはほとんどの川や水路に生息し、漁協のない川なら入漁券も不要で楽しめる。これからの季節なら、毛バリで狙えばエサすら必要ない。この夏、一度挑戦してみてはいかがだろうか。

淡水小物釣りで婚姻色鮮やかなオスのシラハエ(オイカワ)にうっとり【三重・三滝川】移動した先ではアブラハヤも(提供:週刊つりニュース中部版 APC・浅井達志)

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<週刊つりニュース中部版 APC・浅井達志/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
三滝川
この記事は『週刊つりニュース中部版』2023年6月2日号に掲載された記事を再編集したものになります。
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