肖像画はホンモノにかなり忠実

肖像画と比較してみると、目や額の形、鼻から口までの間隔など、復元像とほぼピッタリ一致していました。

一方、肖像画では、鼻筋と口の幅が実際より細く描かれており、3〜4歳ほど大人びて見えます。

2000年前のミイラから死が迫った「少年の顔」を復元することに成功!やや年上に描かれていた
(画像=頭蓋骨、顔、復元像 / Credit: Nerlich AG, et al. PLOS One (2020)、『ナゾロジー』より引用)

研究主任のアンドレアス・ネルリッヒ氏は「死者を実際の年齢より少し上に描くことが当時の慣習だったのかもしれない」とした上で、「あまりにも実物と似ていることから、肖像画は死の直前か直後に描かれたのでしょう」と指摘しています。

ただ、この一枚だけでは断言できないため、肖像画が残っている他のミイラの復元も進めて、当時の慣習を明らかにしていく予定です。


参考文献

livescience

ancient-origins


提供元・ナゾロジー

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