フレンキー・デ・ヨング(写真右端) 写真:Getty Images

 MFアンドレス・イニエスタ擁するヴィッセル神戸は今月6日、国立競技場でバルセロナと対戦。バルセロナは今季ラ・リーガ(スペイン1部)最終戦から中1日という強行日程だっただけに、MFフレンキー・デ・ヨングは複雑な心境のもと神戸戦に臨んだようだ。

 神戸戦でゲームキャプテンを務めたデ・ヨングは、現地時間4日夜(日本時間5日未明)のラ・リーガ最終節セルタ・デ・ビーゴ戦でフル出場。チームメイトとともに日本時間5日夜に来日すると、神戸戦では前半45分間のみプレー。神戸戦後はすぐにヨーロッパへ戻り、オランダ代表の活動に参加している。

 オランダメディア『Voetbal』の報道によると、同選手は神戸戦開催について「2日間で17時間と20時間のフライトだった。それに日本には24時間も滞在できなかったんだ。もちろん、そんなことはしたくないけど、クラブにとっては必要なことだと思う。クラブにとって必要ならば、自分がそんなに言うこともない。契約があるから日本へ行くしかなかったんだよ」と語ったという。

 神戸戦開催前、バルセロナは関係各所にセルタ戦のキックオフ時刻変更を要請。しかしセルタが2部降格対象チームであることを理由に認められなかった。またウクライナ上空航路規制もあり、日本への飛行時間が通常よりも長くなったことも強行日程に拍車をかけるとともに、5日に予定されていたバルセロナの練習見学を中止に追い込む格好となった。

 なおデ・ヨングは自身の去就にも言及。バルセロナとの契約を2026年6月まで残す中、「バルセロナでの居心地はいいし、うまくいけば来季もバルセロナにいることになる。100%確実なことは言えないけどね」と残留が既定路線であることを明かした。