落とし穴④:セキュリティコードの入力が求められる場合

普段利用するECサイトでクレジットカード番号がすでに登録されていたとしても、クレジットカードの裏に書かれている「セキュリティコード」の入力が都度求められるケースがある。

その場合、カードの現物が手元になく、かつセキュリティコードを覚えていなければ、その場でネットショッピングをすることができなくなる。

出張先や旅行先で、パソコンやスマホを開いてECサイトを利用する際は要注意だ。

現物を持ち歩かないメリットは大きいが…

もちろん、クレジットカードの現物を持ち歩かないメリットはかなり大きい。

スマホにクレジットカードを登録すれば財布のスペースを節約できるし、クレジットカードの磁気エラーなどとも無縁となる。

また、クレジットカードの入った財布を落とすと、カード番号を悪用されるリスクにさらされる。しかし、スマホであれば(※もちろんスマホを落とさないに越したことはないが…)、ロックをしっかりとかけていれば基本的にはカード番号が第三者に知られる恐れはない。

しかしこの記事で触れたように、現物を持ち運んでいないことで困るケースもある。現状では、持ち運びを完全にゼロにするのは難しいといえよう。

文・岡本一道(政治経済系ジャーナリスト)
国内・海外の有名メディアでのジャーナリスト経験を経て、現在は国内外の政治・経済・社会などさまざまなジャンルで多数の解説記事やコラムを執筆。金融専門メディアへの寄稿やニュースメディアのコンサルティングも手掛ける。