「ロエベ(LOEWE)」が2023年の秋冬コレクションのキャンペーンを発表した。本キャンペーンでは、6年ぶりの最新作『首』を発表した映画監督でタレントの北野武やオーブリー・プラザ(Aubrey Plaza)、マレー・バートレット(Murray Bartlett)をはじめ、アーティストやモデル、ミュージシャンなど11人がキャスティングされている。また今回公開された写真は写真家、ユルゲン・テラー(Juergen Teller)が撮影した。
北野武は、昨年7月にラフォーレ原宿に出店するセレクトショップ「グレイト(GR8)」とのコラボとして制作された「ロエベ」のキャンペーンヴィジュアルに出演しており、今回が2度目の登場となる。北野武が麻雀を打つ「ロエベ」のヴィジュアルは、大きな話題になった。
今回のキャンペーンは「ロエベ」とユルゲン・テラーが継続して行なっているコラボレーションの新たな試みである。それぞれの写真にはユルゲン・テラー自身のアーカイブ作品が映り込んでおり、背景の大きな支柱として機能している。一方モデルのポーズやシチュエーションは粗野でありながら遊び心が光るものとなっており、端正なフォルム、大胆なディティール、そして彫刻的な本質主義が交錯するプレコレクションのシルエットを反映し、際立たせるものとなっている。
背景に映り込むアーカイブ作品と野性のセットのコントラストは、ユーモラスで少し不条理な緊張感を生み出し、現実と描写の遊びはディティールへの探究心を煽る。そしてキャストたちの解釈するようなポーズを通じて頂点に達しているのだ。ユルゲン・テラーのポートレート写真は一見ぶっきらぼうだが、豊かな表現力とエネルギッシュな勢いに溢れており、写真を通じてあらゆるものに命を吹き込んでいる。
文・上原葉香/提供元・SEVENTIE TWO
【関連記事】
・「オニツカタイガー」からファッションと快適性の両面にこだわった新作シューズが登場
・「ニューバランス」から90年代のアウトドア小物に着想を得た限定カラーの「992」が登場
・「ザ・ノース・フェイス」が独自に開発した防水透湿素材を使用したコーチジャケットを発売
・「ミズノ」が高反発ソール素材を搭載したランニングシューズ「WAVE AERO 19」を発売
・「ナイキ」から環境に配慮したバスッケトボールシューズが誕生