14年間在籍したレアル・マドリードを退団し、サウジアラビア1部サウジ・プロフェッショナルリーグ(SPL)のアル・イテハドに加入したフランス代表FWカリム・ベンゼマ。大物選手がサウジアラビアに移籍する動きに対し、SNSでは「日本サッカーに良い影響をもたらす」という声が多数上がっている。
ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(アル・ナスル)に引き続いてSPLのチームに加入することになったベンゼマ。決定はしていないものの、MFエンゴロ・カンテ(チェルシー)やDFセルヒオ・ラモス(パリ・サンジェルマン)、MFイルカイ・ギュンドアン(マンチェスター・シティ)らもSPLクラブへの加入が噂されている。
日本サッカーへの影響に関しては、まず前提として、サウジアラビアがAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の管轄地域であることを押さえておきたい。JリーグのチームがACL決勝でSPLチームと対戦する可能性があるということだ。日本の選手が欧州トップクラスで活躍していた選手と対戦できたり、それらの選手がプレーしている姿を日本で見られる可能性が増えることを意味する。
さらにSPLが盛り上がることで、ACLに注目が集まることも予想される。Jクラブや所属選手にもスポットライトが当たりやすくなり、チーム全体のモチベーション向上に繋がることだろう。2022/23シーズンのACLでは浦和レッズが優勝を果たした。SPLクラブがチーム強化を測ることで、さらにJクラブも負けていられず、盛り上がりに相乗効果をもたらすことが考えられる。
これまでACL管轄地域では、元ブラジル代表FWフッキが上海海港足球倶楽部(2016-2020)に、同じく元ブラジル代表MFオスカル(上海海港2017-)、FWアレシャンドレ・パト(天津天海足球倶楽部2017-2019)、MFアクセル・ヴィツェル(天津天海足球倶楽部2017-2018)が所属するなど、中国サッカー・スーパーリーグにおいて同様の傾向が見られた。
日本の選手がこれら大物選手と対戦するときには、普段Jリーグをあまり見ない人も試合に注目する。SPLの発展は、今後のJリーグと日本サッカー界にも大きな影響を及ぼすかもしれない。