タコ釣りは、船からも陸からも楽しめる釣りで、特に近年はロッドを使用したタコエギ釣りが人気です。今回は、タコ釣りに必要なロッドの特徴や代用竿の有無、おすすめロッドなどをご紹介します。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 編集部)

おすすめのタコ釣りロッド9選 船&陸のタコエギ竿の選び方と代用竿紹介

タコ釣りに必要な竿の長さと特徴とは?

まずは船と陸のロッドを使うタコ釣りの種類と、その釣り方に必要なロッドの特徴、長さなどを紹介していきます。

船のタコエギ釣り

船のタコ釣りは、タコエギと呼ばれるタコ用のエギや、エギによく似た浮力のあるスッテ、ときには伝統的な仕掛けのテンヤを使って、海底付近を探る釣り方です。この釣り方に必要な竿の特性は、先調子でエギを意のままに動かせる操作性と、フッキング時にタコを底や障害物から引き剥がす強靭なバットパワーです。また、底の変化やタコのアタリを見極められる穂先があると、根掛かりも避けやすく釣果アップに繋がります。

長さはキャスティングして広く探るのが有効なので、船中で取り回しのいい150cm~180cm前後。オモリ負荷(硬さ)については出船エリアによって使うオモリの号数が変わるものの、30~50号程度のオモリを扱えるものが基本となります。例外として、茨城エリアなど80号のオモリを使用する場合もあるので、その場合は硬い番手を選ぶといいでしょう。

おすすめのタコ釣りロッド9選 船&陸のタコエギ竿の選び方と代用竿紹介ロッドを使うタコ釣りはエギを使うのが主流(提供:TSURINEWS編集部)

陸のタコエギ釣り

陸のタコ釣りはオクトパッシングとも呼ばれ、釣り方は船同様にタコエギや専用ルアーを投げて海底を探ります。そのためロッドに必要な特性は同じで、タコを底や障害物から引き剥がすバットパワーと、エギにアクションを付ける操作性、高感度な穂先が必要です。

船の専用ロッドとの違いは長さで、2m以下の船でも使えるモデルも存在しますが、キャスト性能のある7~7.6ft(210~240cm)程度が中心。オモリ負荷は50g程度までのルアーを扱えるものから、200g近く背負えるハードモデルまで様々です。

スピニングモデルとベイトモデルのロッドがあり、キャストしやすいスピニング、巻き取り力があるベイト、どちらにもメリットがあります。

岸壁のタコジグ釣り

タコジグはオモリを内蔵したタコベイトの仕掛けで岸壁を縦に探るのに最適な仕掛けです。この釣りに使うロッドで最も重視したいのが、強靭なバットパワー。垂直護岸にへばりついて、タコジグを抱きにきたマダコを引き剥がし、再度岸壁に張り付かせないように一気に浮かせる必要があるためです。その他ではタコジグをしっかり踊らせるために先調子の竿が向いています。

ロッドの長さは、投げる必要はないので短いものでもいいように思えますが、タコを引き剥がすために沖側に向けてアワセを入れることや、回収時などに岸壁に引っ掛かるのを回避するため、150cm以上ある方が使いやすいです。

タコジグ釣りは専用ロッドはほぼなく、タコエギ用のロッドなどを流用します。この釣りは糸の出し入れが多くベイトリールのほうが使いやすいので、船のタコ用タックルやベイトモデルのショア用タコロッドを使うのがオススメです。