美しい襟カーブを実現する「Terraced Pattern」
2つ目が、襟の見返し部分の厚さを段差設計にするという発想だ。
前立て部には、前立ての表裏、シャツ本体の折り返しなど複数の生地が重なっている。そのため厚みが出てしまうが、前立て部を構成する生地の端部をずらし段差をつけることで、厚みの差を軽減したのが「Terraced Pattern」である。これにより前立て部の適度な重量感で襟の開き角度を調整し、美しいカーブバランスを実現した。
「1:1.618」という比率は黄金比と呼ばれており、この比率の長方形内に最も大きくできる正方形の角を結んでできた螺旋は「黄金螺旋」とされ、古くから美術品にも採用されている。「Terraced Pattern」はこの「黄金螺旋」を襟の前立て部で実現した。
襟が美しい状態で長く着用し続けられることから、オンオフ問わず使えるアイテムとなっている。
デサントジャパン
(akihiro takeji)