陰謀論も拡散

山火事に陰謀論がつきまとうのは珍しくないが、ネットでは今回も、何者かによる謀略を主張する説が拡散されている。

あるティックトッカーが、#arson(放火)のハッシュタグをつけて、山火事が同時に発生するように見える衛生画像をシェアすると、「組織的な取り組みだ」「やつらは人々を都市に押し込もうとしている」「指向性エネルギー兵器だ」「気象制御だ」など様々な説が飛び交った。

このほかにも、あるツイッターユーザーは、「陰謀団が国土を焦土化」し、州を連邦緊急事態管理庁の管理下に置くことを目論んでいると主張。これに対して、火災直前に異常な航空機の活動が観測されたといったコメントや、カナダの大手電力会社によるニューヨーク市への電力強供給プロジェクトを阻止する目的ではないかと示唆する声が上がった。

テレグラムでフォロワー数24万を超えるQアノン信奉者を名乗る男性は、「グローバリストによる気候変動詐欺」の一環で、「気候変動によるロックダウンが始まっている」と唱えた。

メジャーリーグの元メッツのスターで、過去に気候変動活動家のグレタ・トゥーンベリ氏に批判的な投稿をするなどしていたレニー・ダイクストラ氏は、「山火事はディープステートのマネーロンダリング計画の一環だ」と主張する投稿をシェア。オリジナルの投稿には続けて「彼らは火事を作り出して、政府は災害救助に何千万ドル、何億ドルも割り当てる。金は消え、政治家がキックバックをもらう。繰り返し、繰り返される同じ手口だ」と記されている。