今夜(8日)午後6時30分から、TBS系の大型特番『オールスター感謝祭’23春』が放送される。1991年10月から、番組改編期にあたる春と秋に放送されてきた『オールスター感謝祭』では、同局の新番組や人気番組の出演者たちが集結。番宣を兼ね、クイズやゲームなどさまざまな企画に挑戦するのが恒例となっている。同番組はこの春で63回目を迎えるとあって、長い歴史のなかでは、放送中に出演者が激怒したり、その発言や行動が物議を醸すなどの「トラブル」も多い。

今回はTBSのヒット枠ともいわれる「日曜劇場」枠の新ドラマ『ラストマン-全盲の捜査官-』(主演・福山雅治)のメインキャストの1人、King&Prince・永瀬廉も参加することがわかり、ジャニーズファンを喜ばせている。なお、スペシャルドラマ『ひとりぼっち -人と人をつなぐ愛の物語-』主演の嵐・相葉雅紀、新ドラマ『王様に捧ぐ薬指』で主演の橋本環奈の相手役を務めるHey! Say! JUMP・山田涼介や、同ドラマにキャスティングされているなにわ男子・長尾謙杜といったジャニーズ俳優たちも、今回の『オールスター感謝祭』に出演するようだ。

同番組内で起きたトラブルを振り返ってみると、散々語り継がれた有名な話でいうと、2009年10月放送回で、当時の司会者・島田紳助さん(11年、芸能界引退に伴い降板)がお笑いトリオ・東京03に詰め寄るシーンが映り込んでしまったこと。これについては後日、ビートたけしが「東京スポーツ」のコラムで「紳助が『あいさつがない』とかって若手の東京03ってのを怒った」と明かしている。ちなみに、同番組で長年、紳助さんと司会のコンビを組んできた島崎和歌子は、昨年11月放送の『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)内で明石家さんまから『(『オールスター感謝祭』は)キツいらしいけど、それよりキツかったのが紳助なんでしょ?』と話を振られた際、それまで普通にしゃべっていたにもかかわらず急に黙り込み、共演者らを困惑させていた。島崎的には紳助さんの話題はNGとなっているのかもしれない。

赤坂5丁目ミニマラソンが復活

そんな『オールスター感謝祭』はこれまで、大きなスタジオに出演者を集めて生放送してきたが、20年に新型コロナウイルスの感染拡大が問題になると、対応を迫られた。同年春は当初、イレギュラーなかたちをとって放送する方針だったが、結局「中止」に。同年秋からスタジオでのクイズ参加者を減らすといった対策をした上で、放送を再開した。

その20年秋の『オールスター感謝祭』では、名物企画「赤坂5丁目ミニマラソン」のマラソンコースを、いつもの東京・赤坂ではなく、神奈川の緑山スタジオ・シティに変更。ただ、制作側も通常と異なる対応に追われてバタバタしていたせいか、ネット上で物議を醸す結果に。というのも、この回では走者を「一般女子」「一般男子」「運動自慢タレント」「同企画の常連ランナー」「マラソンの招待選手」に分けて、ハンデ(時間差)をつけて出走させたのだが、その振り分けにミスがあったためだ。優勝したお笑いコンビ・ジュビレッチェの澤井一希は「一般男子」に振り分けられ、「一般女子」の次にスタートしたが、実は澤井は高校時代はJリーグ・サンフレッチェ広島のユースに所属。そのため、以降の走者を寄せつけない余裕の走りでゴールし、スタジオ出演者や視聴者を驚かせた。ネット上では「澤井は一般男子枠じゃないだろ」「スタッフのミス」と指摘されていた。

そんなマラソン企画が、今回久々に赤坂で復活する。なお、18年秋に放送された『オールスター感謝祭』の同マラソン企画で、ケニア出身のマラソンランナー、ウィルソン・キプサング選手に追い抜かれるたびにペナルティ・ワッキーが“変顔”で並走し、ネット上で「邪魔だし、失礼」と批判されたこともあったが、今回はそのような行為をする出演者がいないよう願うばかり。