目次
廃れた理由①制約や規制が増えたから
廃れた理由②メーカー純正装備のせいでカスタムの自由度が少なくなったから
廃れた理由①制約や規制が増えたから

顔面スワップは、一時的なトレンドとしてのピークを迎えましたが、現在ではほとんど見られなくなりました。
当時、カスタムショップで顔面スワップを実施していたオーナーは、顔面スワップの減少について、次のように話します。
「昔は顔面スワップが自動車愛好家の中でかなり流行っていました。しかし、現在では全くと言って良いほど見かけなくなったのには、いくつかの理由があると感じています。
まず、法的な制約や規制が増えたことが一因です。顔面スワップは、車の外観に関する法的な要求や、規制に抵触する可能性があります。
車の安全性や視認性に関わる部分を変更することは、法律上の問題を引き起こす可能性があるため、多くの地域で制限が設けられました。
このような制約があることで、顔面スワップの実施が困難になり、需要が低下したと考えられます。」
廃れた理由②メーカー純正装備のせいでカスタムの自由度が少なくなったから

さらに、自動車メーカー自体のデザインの進化も影響しているといいます。
「現代の自動車デザインは、流線型で独自性を持ち、エアロダイナミクスや安全性に配慮したものが一般的です。
メーカーが独自のデザインを追求し、ブランドイメージを確立することで、顔面スワップの需要が減少したと言えます。
これに加えて、カメラやセンサーなどがフロントに取り付けられるようになったため、顔面スワップによりそれらの搭載技術が使用不可になってしまいます。
かつてはフロントのパーツ交換も容易でしたが、現代の車はそのようにはいきません。
クルーズコントロールのセンサーや、安全センサーなど、様々な機能が装備されていることから、顔面スワップが非常に難しくなっています」
総じて言えば、顔面スワップが流行した時代には、個性と斬新さを追求するカスタマイズが求められました。しかし、現代の自動車業界では、法的な制約やメーカーのデザインの進化、カスタマイズのトレンドの変化により、顔面スワップはほとんど見られなくなったというわけです。
かつては、自分だけのオリジナルな車を作ることができる顔面スワップが、カスタムカーの中でも特に人気がありました。顔面スワップが流行った当時と現在では、車に求められる価値観が大きく変わったことも、顔面スワップが衰退した理由と言えます。
文・MOBY編集部/提供元・MOBY
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