東京藝術大学は、 世界の主要国首脳が集ったG7 サミット広島開催に合わせ、⽇本発の国際貢献として、世界の芸術大学と連携し「 A7」( ARTs 7 )を創設した。参加大学は、チューリッヒ芸術大学(スイス)、ロンドン芸術大学(イギリス)、ラサール芸術大学(シンガポール)、香港城市大學クリエイティブメディア学院(香港)、香港浸會大學(香港)、國立臺北藝術大學(中国)、東京藝術大学の7校。
「A7」は、SDGsをはじめとして人間の行動が起因となって表出している社会的諸問題、地球規模の問題について、大学における教育・研究及びアーティストの提言・実践を通じ、芸術文化が人のこころに作用する特性を生かしながら社会的解決を目指す。
7つの大学は共同声明を発表。その中で「科学技術が発達し、人工知能(AI)が急速に発展していく社会において、『人間とは何か?』を私たち自ら問いただし、人の心が平和である社会を築いて行くにも、ひとりひとりの違いを個性として受け入れ合い、多様性を尊重する特性を持つ力、すなわち、芸術文化の力・アーティストの役割が必要になってきています」と述べている。
東京藝術大学では、SDGsの達成に貢献するための取組みを推進し、「芸術の⼒による、または、芸術と異分野との融合による、社会的課題の解決」を目標に掲げている。また、 2022年から世界的な芸術大学の協働プラットフォームであるShared Campusに参加し、国際的な協働連携による教育・研究に取り組んでいる。今回、「A7」の趣旨をShared Campusを中心とした各大学に説明し、賛同を得て創設することとなった。
第1回となる今回のサミットでは、7つの大学の学長によるメッセージを公開した。誰でもメタバース上、もしくはYouTubeにて閲覧が可能となっている。また、今年秋には「A7」サミット参画の大学から推薦された学生の平和をテーマにした作品をオンライン展示する予定だ。
文・平野智香/提供元・SEVENTIE TWO
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