半袖ポロシャツ×ショーツは、競技や名門コースなど一部のシチュエーションをのぞけば、夏ゴルフにおける基本の装いといえます。洒落感だけでなく、熱中症対策といった機能面からも、いまや夏のラウンドの“ショーツこなし”はリッチなオジサンゴルファーに不可欠なセンスといえるでしょう。
オジサンが一目置かれるショーツスタイルは差し上手、コントラスト上手
ショーツはスタイリング全体の印象を大きく左右するアイテムです。着用するだけで、元気で活発なイメージを与える一方で、扱い方を誤れば、子供っぽく、幼い印象を与えかねません。ともすると「若者には負けてられん」と、鼻息荒くお目立ちコーデの“痛い”スタイリングに陥ってしまいます。そうならないためにはシルエットや色使いにオジサンのセンスを感じさせることが不可欠です。
そうは言っても肩肘張る必要はありません。肝心なのは「この人本当にゴルフが好きなんだな」と感じてもらえるスタイリングであるかどうかです。ゴルフを好きなら、当然良いプレーができるようなスマートなウエアを選択するものですし、「今日の主役は俺」とばかりに、同伴者とかけ離れた悪目立ちなスタイリングにはしないはずですから。
そんな“わかってるショーツオジサン”は、意識的か無意識かに関わらず、概ね二つの着こなしのパターンでショーツスタイルを大人っぽくまとめています。一つ目は「トップスの色柄をいかす白ショーツ」こなしです。
同じ無彩色なら“黒パン”も考えられそうですが、黒は太陽光を吸収することに加え、やや重たい印象を与えます。清涼感を与える白は季節的にも芝上の映え具合から考えても正解ですし、何より歳を重ねたオジサンのゴルフショーツは白のほうがはるかにリッチに映るものです。汚れが目立つからと白ショーツを避けてしまう気持ちも理解できますが、いざ選んでしまえば、デメリットよりも着こなしにもたらすメリットの方がはるかに大きいと実感できるはずです。白ショーツが一枚あれば、トップスにどのような柄や遊び心のあるデザインで遊んでも、きちんと上品にまとまります。安心してコントラスト上手なコーディネートができるのです。
ショーツを主役に据えた着こなしを考えるならば、前者とは反対にトップスの「ポロシャツをベーシックにして色物ショーツで遊ぶ」こなし方もありです。淡いペールトーンも良いですが、ここは潔く夏らしいビビッドカラーを選ぶのも一興。トップスはできるだけシンプルにして、ショーツを一点差し色アイテムとして活用するわけです。パンツをベーシックにしてビビッドなトップスを選ぶのが着こなしの王道とすれば、その反対は構成している色数自体は同じなのに、上品さは格段に増して見えるから不思議です。一般に人が相手を見る際は胸元あたり、トップス側により視線がいくものです。トップス側をあえてシンプルにまとめることで、パンツのビビッドカラーが悪目立ちせずに馴染み、存在感はあるのに上品という“さりげない夏色オジサン”にまとまります。
柄ポロシャツにセンスを感じさせる白ショーツ
国産のハイゲージカットソー素材を使用したイージーパンツはストレッチ性と撥水加工、UVカット機能を備えた機能的な一本。“シャカパン”的なハイテク機能と着心地の良さの両立はさすがアンパスィの兄弟ブランドです。イージーパンツでもベルトループ付きなのも好感。バイザーもショーツも、トップスの存在感あるマルチカラーから色を拾えているので存在感も発揮しつつ、色味で一切の破綻もなし。アウトソールに白が利いたクラシカルなシューズも上品さの演出に一役かっています。
サンバイザー¥16,500(税込)
ポロシャツ¥37,400(税込)
MARK&RONA(マーク&ロナ)
ショーツ¥24,200(税込)
and per se & GOLF(アンパスィ アンドゴルフ)
ゴルフシーンをベースとしながらスポーツウエアやデイリーウェアとしても応えてくれるファッション性と機能性を備えたラグジュアリーゴルフブランド、オブシディアンのウインドショーツが上品。ポロシャツのグラデーションのパターンにボトムスやアクセサリーの色を合わせることでコーディネートの統一感はもちろん、ウエストラインが曖昧となり、スタイルアップの効果も期待できそうです。キルト付きの上品なコンバースもキチント感を演出しています。
キャップ¥3,960(税込)
Footjoy(フットジョイ)
ポロシャツ¥23,100(税込)
DECEMBERMAY(ディッセンバーメイ)
ショーツ¥36,300(税込)
OBSIDIAN(オブシディアン)
シューズ¥14,300(税込)
CONVERSE(コンバース)