超高額当せんが出る理由は?
スポーツくじを含む宝くじでは、大当たりの当せん金額が超高額になることがある。その理由は、「キャリーオーバー」や「ジャックポット」を呼ばれる仕組みが存在しているからだ。
キャリーオーバーとは?
キャリーオーバーとは、割り当てられるはずだった当せん金額の余りが繰り越されることで、1等が出なかった場合は多額の賞金が次回に持ち越されることになる。
そのため、キャリーオーバーが発生している状況では、高額当せんの期待が募る。
ジャックポットとは?
ジャックポットもキャリーオーバーと似た仕組みだ。大当たりが長い間出ないと、宝くじの参加者が払った金額が積み上がっていき、大当たりの金額がどんどん巨額になっていくというものだ。
前述のアメリカの約2,970億円の当たりは、この仕組みによって生まれた。
「期待値」は常にマイナスになるが…
宝くじは基本的には運営側に利益が残る仕組みになっており、「期待値」は常にマイナスになる。
そのため、基本的にはのめり込めばのめり込むほど損失が膨らむが、1回でも大当たりが出れば、それまでの損失も一気に帳消しになる。
さぁ、あなたはホームランを狙う?
文・岡本一道(経済ジャーナリスト)
国内・海外の有名メディアでのジャーナリスト経験を経て、現在は国内外の政治・経済・社会などさまざまなジャンルで多数の解説記事やコラムを執筆。金融専門メディアへの寄稿やニュースメディアのコンサルティングも手掛ける。