
刑罰の裁量は文化や歴史によって多様だ。アメリカの各州では大麻は合法的に入手し、使用することができるが、日本では大麻の所持は5年以下の懲役、マレーシアでは200g以上の所持で死刑となる。
さて、今回アメリカで信じられないような判決が下り、ネット上で話題になっている。なんと、警察官に唾を吐いた男が懲役70年を求刑されたというのだ。
2022年5月、米テキサス州ラポックにおいて、ラリー・ピアソン(36)が家庭内暴力の疑いで逮捕された。その際にピアソンは2人の警察官に唾を吐きかけた。また、被害者はピアソンが何度も殴ってきたこと、銃器を所持していたことを警察に告げたという。後に銃器はエアガンだと判明している。
ピアソンの犯罪行為に弁明の余地はないものの、70年というのはずいぶん長い刑期だという印象だ。とはいえ、ピアソンがこれまでの人生で関わってきた犯罪行為はこれだけではなかった。
彼は2件の公務執行妨害で有罪となったが、ジェシカ・ゴーマン検事は陪審員に対し、ピアソンに家族暴力で前科があり、さらに加重強盗でも前科があることに注意を促した。
今年4月、これらの前科によりピアソンは最低でも25年の懲役を求刑されていたが、それに45年が追加され、最終的に70年の懲役刑が言い渡された。

ピアソンの弁護を担当した弁護士のジム・ショーは、依頼人は「単純な軽犯罪」に巻き込まれただけだとしながらも、状況が「制御不能」に陥ったと主張した。
刑期を全うすれば、2093年106歳で釈放されることになるが……。何度も言うようにピアソンの犯罪行為を擁護する余地はないが、警察官に唾を吐かなければ、もう少し若くして刑務所を出られていたかもしれない。
文=S・マスカラス(TOCANA編集部)
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提供元・TOCANA
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