目次

  1. 北海道だけ新車価格が違うのはなぜ?
  2. バッテリーやガラスなど「寒冷地仕様」が標準のため
  3. 輸入車にも「寒冷地仕様」はあるの?販売店に聞いてみた!

北海道だけ新車価格が違うのはなぜ?

北海道だけちょっと高い「国産車の新車価格」外車ではどうなってる?ディーラーに聞いたら意外な答えが
(画像=©UM/stock.adobe.com、『MOBY』より 引用)

自動車メーカーは、車種やグレードに合わせて、車両本体価格を設定していますが、自動車のカタログには、車両本体価格の他に、「北海道地区メーカー希望小売価格」という記載が見られます。

北海道地区限定で、車両の価格が約2万円ほど高くなっているのです。なぜでしょうか?

バッテリーやガラスなど「寒冷地仕様」が標準のため

北海道だけちょっと高い「国産車の新車価格」外車ではどうなってる?ディーラーに聞いたら意外な答えが
(画像=©vchalup/stock.adobe.com、『MOBY』より 引用)

北海道地区限定で、車両の価格が約2万円ほど高くなっているのは、寒冷地仕様という特別な設定がデフォルトで搭載されているためです。

寒冷地仕様車とは、主に、バッテリーや、ガラス、ライトなどの機能が強化されており、北海道の寒さに耐えられるように設計されているものです。

例えば、バッテリーの場合、極寒の中、ヒーターを長時間使用することが想定されるため、それに耐えられるよう、容量が大きくなっています。

その他のガラス等は、積載や凍結を防止するために、熱線が入っています。また、ライトもリアフォグランプがより強い光で照らされ、吹雪の中でも、後続車からしっかりと見えるようになっています。

加えて、北海道で販売される車両は、輸送費が本州で販売される車両よりも高く発生するという事情があります。

これらの理由から、北海道地区で販売される車は、別途費用が上乗せされているのです。

国産車メーカーは寒冷地仕様が標準であることから、北海道地区に限り数万円ほど車両本体価格が上乗せされていることがわかりました。輸入車に関しても、同じように寒冷地仕様が採用されているのでしょうか。

輸入車にも「寒冷地仕様」はあるの?販売店に聞いてみた!

北海道だけちょっと高い「国産車の新車価格」外車ではどうなってる?ディーラーに聞いたら意外な答えが
(画像=@Grigory Bruev/stock.adobe.com、『MOBY』より 引用)

大手輸入車メーカーのホームページやカタログには、国産車と違って北海道地区価格などの記載はなく、全国での販売価格も共通しているように見えます。

輸入車販売店の担当者によると、輸入車の北海道地区価格について、次のように話します。

「輸入車の場合は、全国で新車価格が統一されています。

国産車の場合は、北海道地区に限って、寒冷地仕様が採用されているケースがほとんどですので、そのような価格が反映されていると考えられます。

一方で、輸入車のほとんどは世界のどんな環境下であっても、同じレベルで走行できるよう作られているので、北海道だけ仕様が異なるといったことはございません。

また、それらの仕様がないからといって、輸入車が北海道で通用しないということも全くありません。もちろん、国によっては仕様が異なることはありますが、基本的に日本国内では、全て共通の車両を、共通の価格でお求めいただけます」

このように、輸入車の場合は世界のどんな環境下であっても走行できる仕様が標準のため、全国的に統一された販売価格で提供されています。

同担当者によれば、北海道ならではの取り組みとして、新車の輸入車を購入した際のスタッドレスタイヤの割引などを実施している店舗もあると話しています。

国産車に限り、北海道地区の車両価格が若干高く設定されている理由は、北海道の寒さに耐えられるよう、バッテリーなどをはじめとした一部パーツを強化している、寒冷地仕様が備えられているからです。

その一方で、輸入車の場合はそのような仕様がなくとも走行が可能とメーカー側がみなしているため、特別な装備追加は行われておらず、世界共通で同じレベルの走行が保証されているというわけですね。

文・MOBY編集部/提供元・MOBY

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