自販機には、フェンタニルを検出するための検査薬や、より安全に薬物を吸引することのできるキット、コンドーム、タンポン、ニコチンガム、リップクリームなども含まれる。将来的には注射器などが加わる予定だという。郵便番号を入力することで使用できる。設置費用は1.1万ドル(約150万円)で、イースト・ブルックリンなど最も被害が深刻な地域に設置される予定。
Today we launched NYC’s first public health vending machine. Located in Brooklyn and hosted by @sus_org, the machine provides 24/7 access to free, lifesaving harm reduction supplies, including naloxone. Learn more: https://t.co/dDNyz6LZzh pic.twitter.com/l6YfOKLHX1
— nychealthy (@nycHealthy) June 5, 2023
ニューヨークポスト紙によると、ヴァサン博士は会見で、肌が腐る「ゾンビ・ドラッグ」こと「トランク」の使用者が増加していると指摘。鎮静剤「キシラジン」の検査薬を補充する可能性を示唆した。
同紙のコメント欄では「自販機が普及すれば、過剰摂取は減るどころか増えるだろう。 安全な注射器の設置も同様だ」「麻薬の使用を常態化させている」と、問題を助長するとの声も寄せられている。
一方で、ブルックリン在住の母親は、弊社の取材に、自販機の需要が高まっているのは残念なことだとしつつも、万が一に備えて設置は賛成だと回答。「子供たちが目の前でオーバードーズ状態となった人に遭遇した場合、応急処置の方法を知っていることも重要だ」と語った。