登場から瞬く間に巷に広がり、いまや自治体や一般企業での活用が進む人口知能(AI)。OpenAIが開発・公開する対話型AI・ChatGPTが市民権を得て、人間が行ってきた資料整理やアイデア発案に使用され、業務効率が向上する事例も続々と発表されている。ユーザーの依頼に応じて文章や画像などを作り出す、いわゆる生成AI業界が活気づくなか、マイクロソフト社が新たなステップに進んでいることを明らかにした。Windows 11にどのような機能が付与されるのか、恒例会議で発表された最新情報を紹介する。
Windows 11にAI機能がプラス!発表された「Windows Copilot」とは?
「Windows Copilot」のプレビュー版は6月提供になるようだ(「Microsoft Developer」youtubeより)
アメリカ時間の5月23日、マイクロソフト社は年次開発者会議のBuild 2023で新たなAIアシスタント「Windows Copilot for Windows 11」の存在を明らかにした。マイクロソフト社のYouTube公式チャンネルにも「Announcing Windows Copilot」と題した動画を公開。その機能を世界に向けて発信している。
マイクロソフトは、AIにおいても業界をけん引する取り組みを推進しており、2月にAIチャットボットを検索エンジン「Bing」に統合することを発表。マイクロソフト社がChatGPTに改良を施した対話型AIとして、人間さながらの自然で柔軟な回答でユーザーの期待に応えている。さらに、Bingチャットボットを活用しやすいようタスクバーに検索ワード入力枠を設けるなど、ユーザビリティへの配慮もうかがえるアップデートだった。
「Windows Copilot for Windows 11」は、その系譜にあることを感じさせる。タスクバー中央のアイコンから起動し、画面右下の検索ワード入力枠から音楽などのアプリ起動、生成AIとしての作業支援、チームメンバーとのコミュニケーションサポートなど、さまざまな作業を効率的に行える。加えて、Windows 11そのものに付与された新機能により、再生動画の音声書き起こしが可能に。日本語にも対応している点からは、ChatGPTと同様にAI自体の性能の高さがうかがえる。
ChatGPTにBingを導入!豪華タッグが意味することとは……
(Image:Ascannio / Shutterstock.com) 有能×有能の化学反応により、AIの可能性はさらに広がっている
マイクロソフト社の発表はこれだけではない。BingをChatGPTに導入・統合することを明らかにした。マイクロソフト社といえばChatGPTを開発するOpenAI社の筆頭出資者であり、この試みによりChatGPTからリアルタイムな情報を得ることができる。過去データを分析集約して最適解を導き出すChatGPTは、最新情報を収集できる仮モデルを有料版で提供しはじめたばかり。今後は無課金ユーザーも利用できる見通しだ。
ユーザビリティにもこだわり抜くマイクロソフト社の取り組みは、生成AIになじみのないユーザーとの架け橋になるのではないか。老若男女、知識や経験を問わず生成AIを気軽に扱える日はすぐそこまで近づいている。
※サムネイル画像は(Image:「Microsoft Developer」youtubeより引用)
文・オトナライフ編集部/提供元・オトナライフ
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