400年前の絵画に「ナイキの靴」が描かれていたとされ、困惑する人が続出しているという。
問題になっているのは、17世紀オランダの巨匠フェルディナンド・ボル作「フレデリック・スライスケンの肖像(Portrait of Frederick Sluysken)」という作品。

英ロンドンのナショナル・ギャラリーに展示されており、「ボルの最も優れた肖像画の一つ」といわれている。その絵には、ワインゴブレットを手にした少年が描かれており、ナショナル・ギャラリーは、この絵について次のように説明している。
「少年はグレーのスーツと、光沢のある金のボタンとリボンで縁取られたマントでエレガントに装っています。つばの広い帽子は、彼の後ろの椅子の背に引っかけています。」
しかし、この絵を見たフィオナ・フォスケットさん(57)と娘のホリーさん(23)は、この説明以上のものが描かれていることに気づいた。
少年が履いている左足の靴の内側に、あの象徴的な白いナイキのマークが描かれているように見えたのだ。念のため記しておくが、アパレルブランド「ナイキ」が設立されたのは1968年のこと。17世紀にあるはずもない。

フィオナさんはこの肖像画を見た瞬間、「ちょっと待って、彼はナイキの靴を履いているのかしら」と、娘のホリーさんに尋ねたという。
「年代を見ると、彼は史上初めて作られたナイキの靴を手に入れたに違いない。それとも、彼は実際にタイムトラベラーなのでしょうか?」(フィオナさん)
17世紀にナイキを履いている人がいるというのは、にわかに信じがたい話だ。これについて、ナショナル・ギャラリーの広報担当者も話題に取り上げた。
「この絵が来館者に好評だったことを嬉しく思っています。『肖像画に描かれている8歳の少年の靴をよく見てください』というように、より「現代的」なディテールを見つけられるかどうかを確認するツイートをしたところ、フォロワーの間で反響がありました。」(広報担当者)
古い絵画に現代的なものが描かれている事例は他にも報告されている。19世紀オーストリアの画家、フェルディナント・ゲオルク・ヴァルトミュラーの作品、『期待』(Die Erwartete)に描かれた少女の手にiPhoneのようなものが握られているのは特に有名だろう。
関連記事:150年前の名画に「歩きスマホの少女」がハッキリ描かれていた? iPhone Xと完全一致、スマホはタイムトラベル製品だった?
また、オランダの画家ピーテル・デ・ホーホが1670年に描いた作品「Het aanreiken van een brief in een voorhuis(玄関で手紙を渡す)」には、iPhone SEらしきものが描かれており、これを見たアップル社のティム・クックCEOは、「アムステルダム国立美術館に展示されている絵画にiPhoneが描かれている」「iPhoneを生み出したのは私たちだと思っていたが、今はもう確信が持てなくなった」と発言していたりする。 関連記事:「iPhoneは350年前からあった」 Appleのティム・クックCEOが暴露、やはりジョブズは…
参考:「LADbible」「The Next Web」ほか
文=S・マスカラス(TOCANA編集部)
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提供元・TOCANA
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