精巧化する偽サイト

 ここ最近、再び楽天カードを騙るメールが増えているようだが、ITジャーナリストの山口健太氏はいう。

「クレジットカード情報などを盗み取るフィッシング詐欺と考えられます。楽天カードには利用明細をメールで受け取れるサービスがあるのですが、それによく似た文面の偽メールが大量に送られているようです。メール内には本物によく似た偽サイトへのリンクがあり、そこで本人確認などと称して楽天のIDやパスワード、楽天カードの番号や有効期限などを入力させられる仕組みです。最近の偽サイトは見た目には判別が付きにくいほど精巧に作られたものが増えており、メールやSMSを利用した2段階認証に対応する偽サイトもあります。騙されている人は本物のサイトと思い込んで入力してしまい、不正利用の被害が拡大しています」

 類似の詐欺の手口としては、どのようなものがあるのか。また、被害に遭わないためには、どのような点に気を付けるべきか。

「楽天カードは2800万枚以上が発行されており、持っている人が多いため狙われやすいという面がありそうですが、他にもメルカリや携帯キャリア、ネット銀行、カード会社を騙るフィッシングメールやSMSが大量に送信され、警察庁などから注意喚起が出ています。ネット銀行では不正送金が多発しており、夜間や休日の即時振込を一時休止する銀行も出てきています。

 利用者ができる対策としては、偽メールや偽サイトを見破ろうとするのではなく、ブラウザーに登録したブックマークから開く、公式のスマホアプリを利用するなど、メール内のリンクではない別の手段でアクセスすることが重要です」

(文=Business Journal編集部、協力=山口健太/ITジャーナリスト)

提供元・Business Journal

【関連記事】
初心者が投資を始めるなら、何がおすすめ?
地元住民も疑問…西八王子、本当に住みやすい街1位の謎 家賃も葛飾区と同程度
有名百貨店・デパートどこの株主優待がおすすめ?
現役東大生に聞いた「受験直前の過ごし方」…勉強法、体調管理、メンタル管理
積立NISAで月1万円を投資した場合の利益はいくらになる?