好きでなければ続かない
自分自身、好きでなければ続かないと思っている。やってみたが撤退したものを含めれば、これまでかなりの数のビジネスを試してきた。自分は仕事ができるとは思わないが、何事も継続することはどちらかといえば得意な方だと思っている。忍耐力や継続するための知識、技術は持っているが、そんな自分でも好きでないものは年単位で続けることは出来なかったと思う。
仕事を選ぶ上で「好待遇、好条件」を軸に考える人は少なくない。かくいう自分もそうであった。会社員時代は好きなことではなく、市場価値の高いスキルで挑戦できる道を選んだ。結果的に年収は平均より高かったし、ホワイト企業で比較的周囲の人にも恵まれていたと思う。だが全然パッとした結果を残すことが出来なかった。
学生時代から勉強していた時期をカウントすると、10年くらいその専門分野で努力した。しかし、自分は起業をきっかけに挑戦からかっこ悪く逃げ出したのだ。周囲からは「せっかくやってきたキャリアを捨てるのはもったいない」と言われたが、スパッと完全に捨てた。
起業後にやっている仕事の方が歴が浅いが、今やっている仕事は好きでやっているのでしぶとく続けている。だが起業してすぐ生活できるほど収益が得られたわけではない。途中でいくつもの壁や困難に直面しながら、しつこく年単位で続けていたらいつの間にか今があるという感覚に近い。
好きでなかったら何度か壁や困難にぶつかったタイミングで挫折していたかもしれない。いや、実際に撤退してしまったビジネスはあるのだから、今もやっている仕事は情熱があったから投げずに済んでいるだけに過ぎないのだ。
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件のインタビューから随分と月日が経過し、世界は大きく変わった。しかし、同氏の成功に必要な要素は今でも変わらず通用する本質的な直言に感じるのである。
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