磯の底物釣りで、たまに掛かる巨大なゲスト魚。サオを折られた人も少なくないだろう。今回は「巨大ゲスト魚の対処法」を紹介する。
(アイキャッチ画像提供:PhotoAC)
巨大ゲスト魚の種類
九州地方の巨大なゲスト魚といえば、サメやエイが代表的。いずれも「止まらんかった」と、よく耳にする。サメはイタチザメが多く、小さいものでも50~100㎏ある。時折200㎏超もくるので厄介だ。
一方、エイは5~10kgのアカエイを中心に、外海では100㎏前後のウシエイもいる。いずれも小型なら、何とかなるものの、「どうにもならない」パターンが多い。運よくハリスが切れ、瀬ズレワイヤーだけでも残ってくれればラッキーだが、そう簡単にはいかない。
竿を棒引きにする
それでは対処法を紹介する。まずは、とっさの判断。サメなどが掛かった時は腰を落として構える。そしてハリスを切る目的で、すぐに「サオを棒引き」にする。要領は穂先を魚の方向に寝せ、サオを真っすぐにする。そしてラインをリールのハンドルに巻き付けると、「ブッ」と切れる。
この動作が遅れると、魚の思うつぼ。どんなにドラグを閉めていても、ミチイトが引き出され、たちまちゲームオーバー。最低でもミチイトだけは残しておきたい。
注意点
注意点としては2つ。「やり取りをしない」「サオを立てない」。ひたすらラインブレイクに持ち込むことだけを考えて対応しよう。
応用
「棒で引く」には、もう1つの利点がある。例えばライトなイシダイザオに、10kg前後のアラや青物が掛かった時。これらをサオでヤリ取りすれば、たちまちサオが折れてしまうため、ここも棒で引く。
この時、少しずつリールを巻き、相手との距離を詰めることが大事。意外に大物が獲れたりするので、試してみよう。
練習
とは言うものの、慣れるまでは魚の大きさがわからない。そこで練習をしておくことをおすすめする。うってつけなのはタバメ(ハマフエフキ)。磯の底物のなかでも最も大きくなり、よく引く魚だ。
そのほか、ゲスト魚のイスズミやアオブダイでも練習になる。ただし、やり取りの面白さはなくなるので、「そこそこ」に。
<松田正記/TSURINEWSライター>
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